「ときつかい」6 追加差分12枚+追加文章 (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-10-01 16:26:59
Edited:
2023-05-30 15:42:54
Imported:
2023-09
Content
ー決意ー
あの日、”ときつかい”が中央施設に連行されてから遂に俺は彼女を助ける方向で意思を固めた。
とても葛藤したものだが、最後の”ときつかい”の悲しげな顔が頭に浮かんだら最早考える必要は無かった。
そこから俺は中央施設への立ち入り方法を考え始めた。
まず、中央施設に立ち入る事ができるのは一握りの上級管理者と上層部だけである。
十中八九、下級管理者の俺が行っても門前払いされるだけである。
かといって馬鹿正直に中央施設に殴り込みをかけても”今”の俺では良くて第一戦闘部隊を道連れにできるかどうかと言ったところであろう。
つまり権力も戦力もまるで足りないのである。
そんな中、ふと俺はドラゴンもぶち殺せる素晴らしい知り合いがいたことを思い出す。
「あいつに頼るしかないか...」
そう”りゅうごろし”である。
色々と癖のある奴だがあいつは不思議といつも俺の事を助けてくれる有り難い存在なので今回も手を借りようという次第である。
ただ彼女はいつも見返りを要求するのでそこだけが不安の元である。
「見返りの要求が怖いが背に腹は代えられないな」
”りゅうごろし”に”ときつかい”救出の手助けを頼もうと俺は彼女の所属する管理施設に連絡をとったわけなのだが、そこで俺は思いもよらない情報を聞かされる。
「なに?”りゅうごろし”が組織への反逆罪で収容されてるだと!?」
それは”りゅうごろし”が現在、窮地に立たされているという内容であった。