"「ときつかい」5 追加差分+追加文章" by kuronoomaro from Pixiv Fanbox | Kemono
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ー”ときつかい”の移送ー 本日、”ときつかい”の中央施設本部への移送が行なわれていた。 現在の”ときつかい”担当の管理者は連行される厳重に拘束された少女を見やりながら満足げな顔をして移送車両の近くで待機していた。 数日前、彼が本部施設の自室で寛いでいると、なんと、あの”ときつかい”が遂に完全に無力化された状態で末端施設に収容されているとの報告が入ってきた。 彼女の有する強力無比な時間操作の能力は彼の行う異能研究からすれば正に垂涎の的であった。 考えつく応用技術だけでも施設上層部に食い込めるだけのポテンシャルがあると判断した彼はすぐさまに行動を開始した。 彼の持つ家柄は末端の施設の上げた功績を横から搔っ攫えるだけの権力を有していたため、すんなりと”ときつかい”の身柄を中央施設に移送する方向に話を持っていく事ができた。 ”ときつかい”の移送に反対する声も少しはあったらしいがその件に関しては本部への移送に前向きな上層部が動いてくれたので特に支障は無かったらしい。 ただ、あの恐ろしい”りゅうごろし”も移送に反対していたらしいが一体、どうやって黙らせたのだろうか? 気になるところではあるが、あまり触れない方が良い事なのかもしれない。 そうこう考えているうちに連行された”ときつかい”が移送車両に到着した。 「んー!」 だが生意気なことに反抗的な態度で中々移送車両に入ろうとしない。 『バチッ』 「っぐ!」 あまりにも”ときつかい”が反抗的な態度をとっていたため連行員が携帯している電撃警棒で身体を殴打して痛めつけはじめた。 「ぐ……」 やがて、大人しくなった少女は反抗的な目つきは残しつつも二人がかりで鎖に引かれて車両内に消えていった。 そんな光景を見やり口元に薄笑いを浮かべながら今後の自らに訪れる大いなる功績と繁栄を夢想しながら男は中央施設行きの高級車に乗り込むのであった。

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