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ー魔女の戦後ー 長らく懇意にしていた周辺諸国に裏切られた魔女達は戦後に王国の魔女狩り部隊によって次々と殺害、或いは捕縛されていった。 魔女の個々の戦闘能力は多種族とは一線を画す程であるが、王国の圧倒的な兵力は昼夜を問わずに魔女への飽和攻撃を続ける事が可能であり、一切の休息を取れずに戦い続けた魔女はやがて心身ともに疲弊していき最後は倒れていった。 また飽和攻撃以外にも魔女と親しい間柄の者を人質に用いて、降伏させてから捕獲するような卑劣な作戦も多く行われた。 それは決して人道的な観点からではなく殺して死体から魔力を抽出するよりも、生け捕りにして継続的に魔力を搾り取った方が遥かに多くの魔力資源を得ることができるからである。 もし、魔女達がこの事態に種族全体で団結する事を知っていたならば戦後に大きく数を減らすこともなかったかもしれないが、生まれながらにして強者である彼女達は良くも悪くも誇り高い存在であり、力を合わせなければならない事態が過去に無かった事も個々の孤立を助長させてしまっていた。 人間の欲深さと残虐性はよく知っているはずであったが、強者たる自分達の脅威にはならないと考えていたため、最悪の結果を呼び寄せてしまった。 よく人間は失敗から学んで次に活かすことができると宣うが、彼女達の失敗は次に活かすにはあまりにも多くの犠牲を払ってしまったようである。 いや、正確には今も犠牲を払い続けているというべきであろう。

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Comments

idun

ぎっちりと拘束されて連行されちゃうのいいですねぇ! 驕りと油断の代償を一生かけて払わさせられちゃうの大変良き///

kuronoomaro

前から描きたい内容だったのでそう言って頂けるとかなり嬉しいです。あと代償が高すぎるという。