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 最近は絵を描くとき積極的に3Dを使ってます。使ってるのは二つ、「イージーポーザー」と「クリスタの3Dモデル」。分かりやすいのはXXさんの絵ですね、背景をほとんど3Dモデルで作ってます、勿論加筆は加えてますが。


 やっぱり3Dを使うと背景はかなり精度が上がります。まぁ皆さんが思ってるより楽な作業でもないんですけど、多分作業時間は手描きとそんな変わらないと思います。でも慣れればもっと作業時間は縮められるし、モデルを探す時間もあるので続けてればその時間も減っていきます。


 そんなこんなで背景はかなり3Dは協力ですね。ふぅ、SNSで言ったら絡まれるかもですけど3DとAIを組み合わせれば最強になるんですけどねぇ。缶とかカップ麺のパッケージは結局手描きなんで、そこをAIに任せられればもっとクオリティ上がるんですけど。


 背景はさておき、ここ一か月3Dを中心に絵を描いてきました。そんな中3Dでイラストを描く上で致命的な弱点を見つけてしまったんです。


 これは恐れずはっきりと言いますけども。


 それは「男性の3Dモデルの完成度が女性モデルに比べて低い」問題。上に書いた二つの3Dアプリ、両方そう感じてしまいます。


 3Dアプリで下描きや構図決めをする以上キャラクターも3Dモデルに合わせて描いた方が効率的ですからね。ただその作業中に「男のキャラクターは結構厳しい部分があるかも」と感じたわけです。


 まぁこれは仕方のないことかもしれない、描き手や描いてるジャンルにもよりますがおそらく女性キャラクターの方が描かれるのが多いでしょう。その中で女性のモデルが優先的になるのは何となく想像つきますし。


 ただ「男性の3Dモデルが完成度低い!」じゃそれで話終わっちゃいますし言うだけなら簡単です。てことで、男性の3Dモデルのどの部分が使いにくいのかを私の目線で説明します。


 まず二つのアプリに共通する部分、それは「下半身の比率」です。特に下腿部、膝から足首の長さが結構問題になってきます。


 「足はスラっと長く!」まぁこれは正しい、絵を描く上で大事なデフォルメ。ですが、実際の足ってのは思ってるより結構短い、下腿部は特に。おそらくモデリングの段階で足の比率を「太もも=膝から足首」にしてるからだと思いますが、実際は「太もも=膝からつま先」が比率としては正しいです。


 つまり一言で言えば足が長すぎるってこと。「別にいいじゃん」って思うかもしれないが結構問題が起きやすい。


 「椅子に座るポーズ」を横から見たときが一番わかりやすいので、これは実際に画像としてみてもらった方がいいかもしれない。


左がクリスタで右がイージーポーザー


 体の上半身と太ももが同じ比率になってしまってるんです。これは結構比率として見た際に厳しい部分が有りますね。勿論リギングの問題もあるとは思いますが、描くときに直すのが結構大変です。


 「比率比率うっせーな!」と思われるでしょう、でもめちゃ大事です。何が大事って上半身と下半身の比率が違うと、「それぞれが別々の身体に見えてしまう」問題が発生します。つまり、「この上半身なら下半身はこんくらいじゃね?」と「この下半身なら上半身はこのくらいの大きさだろう」が同時に起こって頭の中で「ん~?」ってなってバグります。ちなみにこの問題は普通に描いててもなりますけど。


 これが二つに共通してる問題。特に足回りは地面に設置してるので背景にも影響してしまうのも問題です。例に挙げるなら「椅子がかなり大きくなってしまう」のがあります。太ももの長さはいいとしても下腿部が長いとそれだけ椅子も長くなりますから、相対的に椅子全体が大きくなります。


 自分一応モデリングの経験もあるし3Dモデルにリグ入れたこともあるので大変さは知ってるつもりです、特にリグ。知ったうえで、ここはちょっと何とかしてもらえませんかと言いたい。クリスタは四肢の長さを変えられるの知ってますけど、でもデフォルトでそうしてもらえたらいいなって。




 ここからは二つのアプリ個々の気になる点になりますが。


 とはいえイージーポーザーは上に書いた下半身の比率くらいかなと。それ以外はかなり優秀なモデルだなぁと思います。イージーポーザーの特徴はモデルの豊富さと筋肉の表現です。ここはクリスタよりめっちゃ進んでますし、特に「スーパーヒーロー♀」というモデルはめっちゃ完成度高いので気になる人は買ってみて欲しい、筋肉質な女性を描きたい人は買う価値があります。


 なのでちょっと下半身の比率だけちょっと!なんならこちらで調整できるようにしてくれたらもっとめっちゃ使いやすい3Dアプリになると思うんで!すんませんけど検討してくれたら助かるんですけど!




 対してクリスタの方は実は部位ごとに比率を調節できるので、足の比率の問題はまぁ解決はできます。「じゃあ問題ないじゃん」と思いきや弱点を見つけてしまいました。


 それは「鎖骨から肩」の部分、ここは調整できないんですよね。説明が難しいんですけど、「肩が横に出過ぎている」或いは「脇が開きすぎている」ですかね。それと僧帽筋の主張が大きい。まぁ一言で言うと「肩回り全体の調整できない部分が気になる」ですかね。勿論動かしたときのリグ回りの関係でそうなってるかもしれないですけども。


 ちなみにこれはめっちゃ細かいメンドクサイこと言ってる自覚はあります、でも月額払ってるしクリスタ2台使いで2重で払ってるし、そもそもEX2回買ってるし。それくらいは言わせてくれ、GOLDで素材もいっぱい買ってるし。


 もう一回言いますけど比率がズレるとその部分だけ独立して見えちゃうんです、しかも上半身なんて男キャラの目玉ですし。これに関してはそちらで肩回りのモデリングし直すか、さらに細かく体型を調整できるようにするかしかやりようないので。あとやっぱり男キャラの腕は広背筋も大事だと思います。




 これ不思議なことに両方の女性の3Dモデルに関してはほとんど問題ないんですよ。クリスタの男3Dモデルで問題の肩回りも女性だと全く問題ないんですよね。僧帽筋もきれいだし脇も締まってるから問題ないし。


 なのでまぁ女性の3Dモデルの方が優先されてると思ってしまうのは結構普通なのかなと思いつつ、やっぱ絵には男キャラも必要だと私も最近理解したのでぜひ何かアクションを起こしてくれたらなって。




 比率比率と言ってきましたが実際に描くときは自分が描きたいように描けばいいと思います。私だって「お前の描くキャラ片乳の幅が腰くらいあんじゃん」とか自分でも思いますし。


 でも3Dモデルはやっぱひな形としてしっかりあってくれた方が描く方も助かるので何とか頑張ってもらいたい。特にイージーポーザーは小規模のグループでの開発なので、しかもスマホアプリ版とsteam版の二つ同時の開発で大変だと思いますけども。


   


 てことで今回は「3Dアプリの弱点は男性3Dモデルが弱いと感じる」でした。これに関しては結構主観が入ってます。自分がキャラを描くとき割と(乳以外は)現実的なプロポーションで描くのも一つの理由です。でもやっぱ足回りは大事なのでそこだけははっきりと言いたかった。


 まぁ3Dアプリを使う前提として、モデルもリギングも完璧な3Dモデルはそうそうないってのは頭に入れておくべきです。一切関節が破綻しないモデルとか無いんで、そこは描き手の知識で補う必要があります。




 記事としてまとめとくことで私の切実な訴えが巡り巡って届く可能性もあるので、それに期待しつつ最後はイージーポーザーのsteamリンクを貼って終わります。


 これ読んだ人全員買って開発を応援してどうぞ。俺?俺は300時間使ってるけど。



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