「個人の同人」における絵の仕様 (Pixiv Fanbox)
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また桜井さんの動画です、仕様変更の有無について解説されてます。仕様変更の悩みはゲーム作りに限らず全てに言えること、勿論絵にも当てはまります。
絵における仕様はどの部分になるのか、人によって答えは違うと思いますがここでは「ラフ」の部分を絵における仕様とします。一枚絵は勿論マンガにおいてもラフが土台となって作業が進むのが一般的ですよね。仕様と一口に言っても正直全てに当てはまります、線の引き方や色の塗り方にも人や作品によってやり方がありますよね。ただその全ての土台はやっぱりラフなのでこの部分は絵の仕様と言えると思います。
こう捉えると動画で解説されてることが何となく絵に置き換えられるんじゃないかな。
ここでは「個人の同人」における絵の仕様(ラフ)の考え方を話したいんですけど、同人である以上仕様はあってないようなもの、とも言えます。一人で好きに描くのなら期日なんてものもないですし自分がそれで良ければ仕様変更もないですから。言ってしまえば完成しなくても自分がそれで納得できるのなら問題ないです、仕様というものは目的を達成するためのロードマップですからね。ただその考えだと完成しないし完成のさせ方も分からないままです。一人で絵を描くからこそなるべく先を意識した仕様を考える時期を作ったほうがプラスになります。
ここからはラフを描くときに何を意識するのかって話になります。こんなポーズ描きたいな~と考えて実際に何となくラフを上げるじゃないですか。
この絵だったらピースした方がよくねとか考えながらラフを描いてくんですけど、例えば「右腕のピースは描くの大変そうだからちゃんと下描きを描こう」とか「イルカの髪飾りは別レイヤーで描こう」とか「水着の柄はクリスタの素材で作ろう」とか考えながらラフを完成させてます。一番大事なのは「ここ大変そうだからどうやって作業しようか」と考えながらラフを描くことです。そんなの当たり前じゃんと思われますが意識してやるのとやらないのとでは全然違いますね。
では実際完成したときはどうなってるかというと
胸の大きさと位置が違うのが分かりますかね、割と考えて描いたラフでも色塗ってみるとちょっと「胸の位置下すぎるな」とか「右腕と被ってたほうが大きさ分かりやすいな」とか色々見えるわけですよ。これがいわゆる絵の仕様変更。ただそれ以外はラフ通りに進んだので影響はほとんどなかったです。
先の作業を想像しながらラフを描くという練習は一枚絵は勿論マンガやCG集でも役に立ちます。時間の短縮になりますしクオリティも上がります、ただ意識して回数をこなさないとどこで時間を取られるとかが分からないんでそこはじっくりやってきたいですね。
一人での作業が基本なのでやっぱり何となく描くのがほとんどだと思います、自分もそうです。ただずーっとそうだと一番困るのは人と作業するときなんですよね。依頼もそうです、人と関わる以上は大なり小なり先を見据えて計画を作らないと、作らないとというか作んないと作業になりません。自分の作業を計画できれば、自分にとっても相手にとってもプラスに働くので意識するといいと思います。