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なぜか12月になると描きたくなる拘束サービス社シリーズです。 過去のシリーズ作品はこちら。 拘束サービス社の業務日誌 縄子と革美の拘束チャレンジ https://masamibdsm.fanbox.cc/posts/3075168 冬の冒険 https://masamibdsm.fanbox.cc/posts/4818439  このたびは弊社の新サービス、『プレゼントはわ・た・し』をご利用いただき、ありがとうございます。  静夜(仮名)さまを特別仕様の拘束衣と口枷で厳重拘束のうえ、プレゼントケースに封印し、パートナーの栗須(仮名)さまの来訪まで放置。以上で間違いございませんでしょうか。  ええ、静夜さまはもうお話しできないですし、首を動かすのも大変でしょうですから、間違いがなければ1度だけまばたきしてくださいませ……はい、承知いたしました。  それでは、わたくしどもは、これで失礼いたします。  おや、携帯電話にメッセージが入ったようですが、確認なさいますか?  そうですか。メッセージはのちほど確認されるということで。あらためて失礼いたします。  よいクリスマスを。  またのご利用をお待ち申しあげております。  そう告げてプレゼントケースに深々と頭を下げ、私は静夜さまのマンションをあとにした。  立ち去る直前、静夜さまの携帯電話に入ったメッセージは、おそらく栗須さまからのものだ。  もちろん、画面を覗くなどという、不躾な真似はしていない。だが、あらゆる不測の事態を想定して対顧客への拘束を施すのも、わが社のサービスの一環。  栗須さまの得意先でトラブルが発生、対応のために急遽残業なさることを、私は事前に把握している。  おそらく彼女の来訪は深夜、場合によっては、日づけが変わってからになるだろう。静夜さまは厳重拘束された状態で、数時間にわたりケースに閉じ込められて過ごすことになる。  とはいえ、そのための対処は施している。  拘束衣による拘束は、厳重であっても肉体に過度な負担を強いるものではない。  加えて、静夜さまには、事前にトイレを済ましてもらっている。口中に押し込まれた口枷の突起内にはスポーツドリンクが仕込まれ、強く吸うことで水分補給ができるようになっている。ケースの蓋には、通常より多く通気孔が開けられている。  長時間放置に対する万全の処置が整えてられていることを再確認し、私は待たせていた車に乗り込んだ。  この夜が静夜さまにとって、とても苦しく、つらく、そして栗須さまがお越しになられてからは、甘美なるものになることを予感しながら。

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