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 センパイに嵌めた首輪の鎖を引いて、廊下を歩く。  チャリ、チャリ。  中学時代の制服を着たセンパイが一歩足を運ぶたび、鎖が揺れて鳴る。  噛ませた口枷で顔が歪められていても、アームバインダーで拘束され、首輪の鎖を引かれて歩くのがセンパイだと、誰でもわかるよ。  制服の胸には中学時代の名札がつけられ、首からストラップで現在の社員証が吊られているだもの。地元の人が見ても、会社の同僚が見ても、あたしの変態彼女がセンパイだとわかるよ。  この動画が公開されちゃうと、もう後戻りできなくなっちゃうね。  ううん、動画を公開しなくても、センパイは後戻りできない。  制服の下のセンパイのカラダは、あたし好みに改造されちゃってるんだから。  変態丸出しのカラダになったセンパイが、あたし以外の者と交際できるわけない。  うふふ……あたし、知ってるよ。  ほんとうはカラダを改造していなくても、センパイはあたしから離れられない。  うふふ……あたし、わかってるよ。  鎖を引くあたしを睨んでいても、それはポーズだけ。センパイのココロに少しだけ残った、カスみたいなプライドがそうさせてるだけ。  そんなカスみたいなプライドも、あたしが消し去ってあげる。  カラダのみならずココロも、あたし好みにしてあげる。  センパイもそれを望んでいるって、あたしは心得てるんだよ。  だってセンパイ、断らなかったじゃない?  再会したあの日、貞操帯を着けてあたしの彼女になったじゃない?  なにをされるのか知っていたはずなのに、あたしの彼女になるって宣言したじゃない?  だからほんとうは、センパイも後戻りしたくないんだよね。  あたしが、後戻りしたくないように。  ね、センパイ。

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