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『kagamination2』に収録されているハヤカワPの楽曲「daydream」の動画についての話です!

涼の解釈や演出の意図などを語ります。ものすごく長文です。


是非動画をご覧になってからお読みくださいませ!🙌


「ゆらぎの宇宙、恋と未来」も深く関わるのでこちらもご一緒に!




▼はじめに

「daydream」の曲の情景や「ゆらぎの宇宙、恋と未来」のその後のレンくんを描いた曲であることはハヤカワさんから伺った上で制作しましたが、

動画の映像は100%涼の妄想および自己解釈で作っています!

なのでこの曲をこう捉えるのが正解、とかでは決してないことをご承知いただけたら幸いですm(_ _)m

あと記事が進むにつれてクソデカ感情オタクになっていきますのでご了承ください。




■タイトルロゴ

「僕だけがいない街」という漫画のロゴで、明朝・ゴシックのフォントを混ぜて世界の変化を表現しているというのが好きでして!

それを思い出しつつ「daydream」の明朝体・ゴシック体のフォントを交互にして線でつなげて、レンくんとリンちゃんの世界の交錯をイメージして作りました。




■イントロ前半

流れる星、波紋、クレジットは「ゆらぎの宇宙、恋と未来」の演出に寄せました。

構図も同じくでゆらぎではリンちゃんとレンくんが対でしたがdaydreamは一人になったレンくんの曲なので対比しています。



■イントロ後半~1_Aメロ

日々を生きて暮らしているレンくんの姿と、ずっと心の中にあるもの。

それを動画でしっかり描写したかったのでタイトル後のカットから1番Aメロまでレンくんの日常パートです。



■1_Bメロ

淡々とした日常から突然の雨の向こうに…という、曲も一気にドラマチックさを増すところ!

上下に黒の帯をつけているのは世界が交錯しているシーンです。


波紋からぼんやりと輪郭が見えて、足元だと認識して「えっ?」てなるタイミングがレンくんの感覚と重なるイメージで。

こういう調整をしているときが個人的に動画制作の"悦"です👍


そしてこの「幻」の演出をやりたいがために今回の動画を作りたかったと言っても過言ではない…!!

ゆらぎの動画でも一番好きなのが最後のサビに入るときのフラッシュバックのシーンで、同じカットを使用しました。

絵コンテを考えてたときは楽曲情報非公開だったので、daydreamがゆらぎに関わる曲だということがここで初めてわかったらエモすぎて人命にかかわる…!と思ってました(動画投稿前のkagamination2収録曲レビューで明かされたおかげで事なきを得た)



■1_サビ

画集の寄稿絵を使ったシーンです。

縦構図なので二人の姿を一緒に画面に収めることは難しかったのですが、徐々にスライドしてリンちゃんの姿が映るのが良い感じになりました。


このイラストでレンくんにギターケースを背負わせたいと思ったのはサビに出てくる「在りし日の歌」という言葉が印象的だったからです。

「ゆらぎの宇宙、恋と未来」そのものの比喩であると同時に二人で過ごした時間の中にも歌があったのかもとか、レンくんのゆらぎ後の過ごした時間(成長)の証として何か持たせるなら楽器がいいなあとか!

抱えている気持ちを歌に乗せて繰り返す日々を送っているレンくん…すごくしっくりきます。

イラスト制作時には動画のことまで考えていなかったのですが、

記憶の比喩として散らばらせたポラロイドは動画でとても良いモチーフになりました!



■since

「ゆらぎの宇宙、恋と未来」を知らない視聴者さんにはこの動画ちんぷんかんぷんでは?と思って入れたカットです。ゆらぎも見て!!!

【from】とか【by】とかでも曲のつながりは同じように伝わると思いますが、

【since】は~からずっと、という継続の意味があります。

「ゆらぎ」のときからレンくんの気持ちはずっと在り続けていたので。【since】にしました。(泣いてる)



■2_Aメロ

1Aのレンくんの日常カットと2Aのリンちゃんとの思い出を対にするのは早めに決めていました!

二人の過ごした時間は「ゆらぎ」にも無かったシーンなのでここで初めて描いたことになりますね…!

別の宇宙から来たリンちゃんがいろいろ不思議そうに新鮮そうにしてるイメージです。リンちゃんが世間知らずすぎるからって図書館デートする回があったはず!!!!(妄想)

ありがとうの声、風になびく髪、ページをなぞる指、そして猫。歌詞から考えたシチュエーションにしています。


現在のカットとレンくんの記憶(ゆらぎ)のカットでは塗りの色遣いを分けていて、

ゆらぎの方は鮮やかさと褪せた感じを同時に出したいな~と調整しました。



■間奏

みなさんこの間奏…聴きました…???

Aメロで記憶の引き出しを開けて、「残されたものにすがりつく様に」と歌った後のこの間奏。

言葉は無いけどこの空白にあるのはレンくんの"心の軋み"じゃん!!ギターが泣いてるじゃん!!!😭😭😭

実際ここのギター、イントロ・アウトロに入っているフレーズより音が上がる部分があって響きが違うんですね…

というわけでこの間奏は聴くところだと思って動画は雨宿りするレンくんのイラスト1枚です。



■2_Bメロ

そんな間奏の後、またリンちゃんの姿を雨の向こうに探してしまうレンくん…手を伸ばすレンくん…

気持ちの切なさがさらに増して伝わってきて本当にもう!!!


黒帯があるのは世界の交錯シーンだと先述しましたが、

リンちゃんと同じ世界に渡ることはできないという隔たりとしてここでは使いました。



■2_サビ

リンちゃんへの想いの説得力を増すには魅力的なリンちゃんを描くことだ!と思って全力でとびきりかわいいリンちゃんの笑顔を描いたのですが、後から考えたらミステリアスクールリンちゃん路線もあった…!

このかわいいリンちゃんは涼の圧倒的個人的自己解釈なので、ミステリアスクールリンちゃん派の皆さんも是非推していってください!!!


レンくんがずっとギターケースを背負っているので動画でもギターはキーアイテムに見せたいと思ってここで描きました。

2Aのカットに加えてレンくんの大切な思い出の1つです。


焦がれる自分に呆れているような視点で歌ってきたのに…ここで「今も愛している」と…まっすぐ言い切るのが…ッ😭😭😭

動画としてはぼやける記憶に重なってこの言葉がにじむ感じがめちゃめちゃ好きなイメージにできました。


失っても、届かなくても、それでもレンくんの中に残り続ける想いがある…と辿り着くのがこのサビだと思います。

「遠い日の夢に 在りし日の歌を」という歌詞は"過ぎた時間"の大きさを強く思わせて、それがそのままレンくんの気持ちの大きさとしても伝わってくるんですよね。

間奏もですがサビも休符や長音の余韻が多くて言葉少ななのに、言外のめちゃくちゃデカい感情をぶつけられてすごいやばい(語彙少な)


目を閉じるレンくんのアップはゆらぎのラストの「苦笑い」のオマージュです。

どこかのコメントでハヤカワさんがゆらぎを「前向きな失恋」と表現していた覚えがあって(どこかは忘れました><)、daydreamも同じように「前向きな諦め」があるのかなと。

今もリンちゃんの姿を探して、今も愛していて、そんな自分を受け入れるという意味の諦め…その苦笑い。



■3_A

1Aと同じ歌詞が入るのですが、1Aの「夢」は眠ってるときに見る夢のことで3Aでの「夢」は白昼夢のことだったり、

レンくんのDBが変わっていて雨上がりの湿っぽさとか白昼夢からさめたフワフワした感じがあったり。

「今も愛している」を経た後のほどけた感じがあったり。

ドラムが入っていないのがこの柔らかい浮遊感をかもしているんでしょうか。

同じ詞でも情景が全然違いますね…!



そして…

みなさんこの曲の最後の詞…聴きました…???


「君の言葉だけを繰り返すための 生命でもいい」


よくない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

でも!!!!!!!!!!!!!!

レンくんがいいっていうなら!!!いい!!!!!!!!!!😭😭😭😭😭😭


私は聴く度に情緒崩壊しています!!!!!

切なくて死にそうですが、でもここまで紐解いてきたようにレンくんはリンちゃんへの想いを持ち続ける人生を選んだんだ…と納得もしております…

「"諦め"は"決意"に似ている」って宇宙兄弟でも言ってた。その感覚を強く覚えます。


そんな生き方にも幸せがある、と肯定するのがハヤカワさんの作ったこの曲です。

音だけで聴くとこの最後のフレーズは内的な呟きのような秘めた誓いのような印象なのですが、

レンくんの決意を哀れむものではなく肯定するものであるように、清々しく晴れ晴れしく青空のカットに乗せました。

この未来を選んだレンくんに幸あれかし…!!


ゆらぎの間奏の星空カット(後ろ姿→上空へパンアップ)のセルフオマージュでもあります。ここではリンちゃんを見送って別れた直後のイメージでした。

このときのレンくんは一生ものの恋だなんてまだ思っていなかったんだなあ🥲



■アウトロ

kagamination2に収録されているコメントでハヤカワさんが「思い出すことが思い出になる」というゆらぎの歌詞でもある言葉に触れておられました。

もともとの1A・2Aのカットは単純に対になるようにと作ったものだったのですが、

それを読んでからアウトロを「レンくんが日常の中でリンちゃんのことを思い出している」という見せ方にしました。



■ラストカット

2サビで描いたカットの対の絵です。

歌う度にリンちゃんを思い出すというだけじゃなく、いろんな思い出が積み重なって、レンくんの中のリンちゃんが存在してる。


ゆらぎではリンちゃんがレンくんの傍から消えていく終わり方だったのですが、

daydreamではレンくんの傍にいつもリンちゃんの記憶や想いがあるように寄り添う終わり方にしました。






…以上です!!

ここまで読んでくださったみなさま本当にありがとうございます🙏🙏

今回記事を書きながら改めてハヤカワさんの詞の表現のうまさや曲構成がめちゃくちゃすごく良すぎる、奥行きがありすぎるということを感じました…!

偶然にも原曲にイラストと動画を作ってコラボさせていただいていますが、私はただの重たいファンです!!!


はじめに注釈したように動画は私の自己解釈や気持ちで演出した部分が多いです。是非動画無しでも聴いてありのままの「daydream」の良さを感じていただきたいなとも思っています!

私はストーリーについては語れてもどうしても音楽的な魅力の言及は語彙も知識も無くて難しいというのがあるので💦

聴いて~~!!聴いて確かめて~~!!!!



曲の中に描かれたのはレンくんの物語ですが、私自身も「ゆらぎの宇宙、恋と未来」にこんなにずっと思い入れを持つと思わなかったし「daydream」で一生ものになったように感じます。

10年以上鏡音を好きで懐古し続けていることもこの曲が深く刺さった理由の1つかもしれません😌

前作kagaminationから10年、生きててよかった!!!これからも生きる!!!!!


動画用に描いたカットの全体図掲載はまた別の記事に分けたいと思います!



▼kagamination2

特設サイト https://kagamination.net/k02/

クロスフェード https://www.youtube.com/watch?v=lA1fTN8_e3Y

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