深読みガイド①明日木曾が泣かないように (Pixiv Fanbox)
Content
ブログをやるにあたって、やりたいと思ってたことがあって
「新刊で描き切れなかったこと」を記事にすることなんですね。
ツイッターで
「#いいねされた数だけ今回の新刊やイベントの裏話をする」
というタグがあるんですが自分も毎回やってて
基本たくさんいいねが頂けるので的を余らせて弾切れになることが多いんですが
Twitterでは日を重ねるにつれて流れて行ってしまうのでこちらにも残しておこうと思います。
「タイトルの深読みガイド」について
本を片手に見つつ見たら楽しめるかなぁ?的な記事です。
本の詳細を語るので、その本を持っていること前提の話になってしまうので持ってない人は今すぐ買おう!(露骨なダイマ)
今回紹介する本はこちら。
題名「明日、木曾が泣かないように」
出展 C93 2017/12/29
寄稿 中谷山 社 愁
サンプル https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=66506176
現在入手可能な場所
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ237458.html
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たいした制作秘話とかでもないけど
まず過程の話でも。
1.新刊のタイトルは冬コミ当落発表四日前に決まった。
片思いではないんだけれどかなり尊敬していた作家さんの素を見て幻滅して、お話が膨らんだ。台風22号直下、東名高速を運転しながら泣いた。
当落発表、無事当選。印刷所の予約を取った直後、事件は起きた。
2.2週間スランプで何も描けなかった。
(リアル先輩との画力の差を嘆くオング君を絵仲間が窘めた事がきっかけ)
間違ったことは言われていないので単純に自爆である。
3.20日しかなかったので8Pのベリーショートで本をつくるつもりだったけど結局26Pになった。
何が起こったのか自分でもよくわかっていない。
途中でお話が思い浮かぶと俺は止まらねぇからよ…
4.スランプ脱却のきっかけは自分が携わっていたとある楽曲の完成。
正直ゲストの方に「最悪ゲストだけで本にするから表紙考えといて」と言う位には再起不能になってたので割と奇跡に近いことが起きていた。
音楽はここで聴けるよ( ˘ω˘ )↓
https://www.youtube.com/watch?v=Rx4j7BZ7haY
5.締切は12/13日の午前10時。
印刷所はポプルスさん。
たぶんだいぶ他の人より締切早い。
6.新刊持ってる人は気づいてるかな…
6Pと22Pは中谷山さんにペン入れ手伝って貰いました。
ありがとうございマ。
7.前々作「木曾が好き」の時にメロンブックスさんに委託お願いしたんだけど丁重にお断りされて
前作「木曾をつれて」は萎縮してとらのあな専売にした。
8.師走に起きた事件を受け、放心状態でなんとなくメロンブックスにリベンジ。見事審査に通り、予約受付が始まった。
9.しかし、ここでも更に壁がひとつ。とらならお店に並ぶ納品数だけどメロンはもっと発注多くないとお店に並ばないようです。
んほぉー大量在庫になって返本されそう!皆買って!!
(現在は委託販売は終了しています)
10.新刊を会場で購入頂いた方はペーパーを1枚もらったと思うのですがこれは誤字があるページの修正ペーパーです。
たった一文字なので僕はペンで修正して、とお願いしたのですが売り子を依頼した方が人の本にペンを入れたくない、とのことで新たにペーパーを用意することになりました。
11.新刊の価格について。
毎回製作費の下二桁切り捨てプラス百円に設定しています。
一冊のコストが299円なら300円です。コストが350円なら400円です。
つまり今回は、原価が400円をこえたのです。
12.寄稿の締切の話。
8日締切って言ったのに二人揃って10日に送ってくるのこれ話合わせてるでしょこれ。
原稿手伝ってもらったり土産頂いたりしてるから強く言えねぇ。
寄稿ありがとうございました
悲しいことにね、会場にいってないからイベントの話ができねぇ
13.なんで裏表紙が真っ白なの?
A.時間がなかったからです。
そろそろ本編の方も話したい
14.新刊は12月14日のお話です。
木曾進水日です。元の女の子の誕生日とたまたま被ってるみたいです。
15.なんとなーく設定ですが木曾は大体250~300km離れた支部の応援に行っています。
16.17時に定時(課業終了)に提督があがって、大体3,4時間位かけて木曾に会いに行って、一時間くらい話して21時くらいに終電で帰ろう、と言う考えだったのです。
17.大井がもってるのはiPhoneXです
現代設定なので皆ケータイ持ってます
https://pbs.twimg.com/media/DSScVppUQAA0Eei.jpg
18.木曾のいた部屋は完全個別で元の鎮守府とは違い風呂も台所もトイレも共同ではなく、ホテルのような間取りになっています。
19.木曾から提督に会いに行くことも出来なかったようなのでこちらの支部もそれなりに忙しいご様子。
20.冒頭の木曾は遠征三番目の警備任務をしています。
レベルが100を越えた単艦にやらせる任務じゃないですよね。不満に思うのも頷けます。
21.木曾本三冊目にしてようやく提督を「お前」呼ばわりさせることに成功しました!(?)
うちの本の木曾キャラ崩壊し過ぎててあんまり「お前・貴様」呼びしない気がするんです。だから今まで提督呼びで頑張ってました(無駄な努力)
22.割と淡々とプレゼントのブーツを渡す提督ですが地味に入手は苦労した様です。
2ヶ月以上前に行った買い物のほんの数秒のやり取りを思い出したり、他の姉妹艦に木曾の足のサイズを聞いたり。
23.そもそもなぜブーツやねんって話なんですが元ネタの歌詞にブーツを探すシーンがあったことから。
24.結局どんなブーツをあげたのかわからん
日頃お世話になってる女性の絵仲間からブランドを聞いたりして色々調べはしたんですけど時間がないのと決められないので結局
「ご想像にお任せします」状態になってしまいました。
許してGさん!
25.なぜ木曾と提督が会えない期間を2ヶ月にしたのか?
→自分が家族と離れて単身寮に住み働いて、ダウンしたのがたまたまぴったり2ヶ月だったので。
しかしながら、毎日顔を合わす恋人が2ヶ月離れさせるなんてなかなかえげつない設定にしてしまったな…。
なんか書いてて思ったけど
モリモリネタバレしてるから皆本用意してから見た方がいいよ(ダイマ
26.エピローグで木曾は12/28日に元の府に帰ると北上が言っています。
一週間くらいで異動ってできるもんなのかなぁ?2週くらいなら…みたいな感じで割とこの辺は適当です。
27.提督の軍服は春秋用です。
学ランタイプがあんまり好きじゃないと言う設定ですが
初描きの時にろくに調べずに書いた結果の後付け設定です。
上官に会うときやちゃんとした式典なんかの時は学ラン着けます。
28.今回は白パンツ
ファニーナイツの木曾フィギュアが白パンて聞いたんで白にしました。
誰か買ってください。
29.余談ですが「木曾が好き」の下着の色は某ピンクのモフモフの人が決めてくれました。
黒パンは人類の宝。
30.木曾の部屋の台所よーく見るとケトル?やかん?みたいなのしかありません。
あんまり健康的な食事は取れてなさそうだな、という暗示なのですが
ぶっちゃけ原稿する時間がなくてこうなっただけです。
31.明確な記述が無いんで読み取るのが難しいところなんですが「提督も」同じくらい辛い思いをしているんですね。
木曾に引き留められる直前の台詞とか、最後の北上とのやり取りで何となく伝わってたらいいな…。
32.北上と大井は基本的には北上はゲーム、大井はアニメの感じをフィードバックしてます。
乗り気じゃ無さそうだけど何でもそつなくこなせそうな北上と、サイコレズです。しかし、参考がアニメの大井なのでそこまで大北はディープな関係にはなってなさそう。
33.大鳳の扱い
オング君のお気に入り艦なので出番が多いです。
府でのポジションは二番隊隊長あたりのつもりです。
34.引っ越しのオング社
最後のページに出てきた謎の企業オングクンマークの引っ越し社です。
年間114514件の引っ越し実績のある大手引越業者です。
340時間を越える残業や賞与10円、副社長が組合員を恫喝等、ブラック企業賞で話題になりましたが受賞後は改善を努めているようです。
新刊には「前々回(木曾が好き)」の回想があるのですが
頂いた感想の中に「前回(木曾をつれて)」の回想が無いの?というのがあったので回答しますと
35.木曾がケッコン時(前々回)を限定し思い出しているため今回は「前回」の回想は入れませんでした。
と言うのも、辞めたいとまで言って泣いて、
提督に説得され納得するほど事態は簡単ではありませんし、
提督とイチャついて気分良くなってやっぱり続けますじゃ格好がつきません。
ちょうど都合よく提督が「ある言葉」を前々回時に言ってたので使わせて頂きました。
一年半越しの伏線回収っていうと聞こえいいですね
36.お気に入りコマ
時間の許す限り表情をこだわった今回の新刊ですが一番はやっぱりこのコマかなと勝手に思ってます。
左目は自分で涙をぬぐっているので若干閉じた感じになってます。好き。
https://pbs.twimg.com/media/DTUOTU9UMAAqTrB.jpg
37.右目の傷
ガングートの左頬のそれや朧の絆創膏みたく入渠しても消えないタイプの傷。
眼帯は天蓋モチーフらしいですが傷については諸説あるので自分のところとしては「艦娘になる前に着けたもの」のつもりです。
機会があれば本編でその辺の言及してみたい…
(閲覧ありがとうございました)