深読みガイド⑨暁の君に。(上) (Pixiv Fanbox)
Content
新刊の見どころやイベントの話をする深読みガイド第9弾です。
題名「暁の君に。(上)」
出展 C96 2020/08/16
サンプル https://www.pixiv.net/artworks/83684049
現在入手可能な場所
・イベント会場
・メロンブックス
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=709969
・DLSite
https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ298799.html
1.元はペーパー
元々は18年の夏コミで頒布した4Pの会場限定ペーパーでしたがお気に入り過ぎてカラーにするだけでは満足できずとうとう同人誌化。
ペーパーはこちら ↓ ↓
https://whiteidentity.fanbox.cc/posts/839345
2.舞台は小さな基地
暁本はいつもの鎮守府じゃないです。所属10隻未満、中継的な役割の多い小さな基地で海沿いの民家をほぼそのまま使っています。
2階が指令室、その下が応接間(玄関)、右が宿舎で左にコンテナ工廠。艦娘は建物下の舟置場から海へ出ます。
3.時系列
プロローグ(朝)→メイン(夕暮れ)→エピローグ(翌朝)
指令室に布団があるのでなぜ応接間で寝ていたのかの説明を考えなくてはならなくなった…(無計画創作)
4.司令官について。
小さな基地のため艦隊運営最低限の設備しかなく、司令官職以外に住み込みで艦娘の世話もしています。
優しくも教育者でもある保育士のお兄さん的なイメージ( ˘ω˘ )
バスのシーンは日帰り出張の帰りに買い出しに寄っていた。
5.服務規律違反
J隊用語?。薬物乱用、倫理観やハラスメント等関連の遵法啓発を目的とした決まりです。
本編では艦娘と人間の恋愛を禁止する項が新しく追加されて出ています
次の本以降で割と重要な役割を担っている言葉…と言うより決まり事ですね( ˘ω˘ )
6.基地独自の設定等々
鎮守府と違い敷地内に教育機関が無いため基地の艦娘は普通に最寄りの学校に通っている。
戦場の前線には出向かず航路警備や輸送護衛、見張りが主任務。
滅多に損傷もしないため、コンテナ工廠も応急措置しか出来ず、ダメージが大きいと外部に修理委託する形になる。
7.ガバ設定
階級の選定は結構適当です
木曾本の提督(大佐)←わいの当時の艦これ階級
岸波本の整備士(曹長)←わいの当時のバトオペ階級
暁本の司令官(中尉)←わいの当時のバトオペ階級
この適当さ
8.実はそんなに待ってない暁
蛇足感ある説明なのでたいした話じゃないんですがバスを待つ二時間の間に夕食を済ませた後にバス停に向かっているので待たせた事を怒る暁ちゃんですが実はそんなに長時間は待っていない…( ˘ω˘ )
細く伸びたおみ足、ろり体形、等身、シルエットすべてが難しい
9.司令官は艦娘に食事を作る
降車した2人の会話から伺える設定。当番で手伝いとかしてたらより生活感あって面白いかもしれない…。
基本的に登場する=所属する艦娘が小さいのでそれに合わせて司令官もくだけた口調で話します。
ーーーーーーーーーーーーーー
ここからはFANBOX用に新規で書いていきます。
10.なんで指令室にエロ本があるんですか(半ギレ)
司令官は住み込みだからですね。
指令室に布団があるのも同じ理由です。
11.執務をする二人。
小さな基地ですが一応秘書艦の概念はあるので、一緒に執務を行います。
普通に宿題とか見てもらってるかもしれません。
12.一瞬揺れる司令官
twitter post: 1285107892106846208
今でこそ海防艦の登場によって罪悪感薄まってますけど駆逐艦の女の子。
このシーンは今までこっそり発散したりしていたのに今まさに自分に気のある娘が目の前にいてめちゃくちゃ揺れているが故の説得姿勢ですね。
まぁ結局二人はしてしまうんですけども……。
13.所属艦
司令官と暁が身を寄せ合うシーンの背景で
基地に六駆全員がそろっていること、ラストシーンで三隻は夜間任務に向かっていたことがわかります。
(こういうちょっとした本編とは関係ない情報を詰め込むの好きだけど
あんまりじっくり色々探してもらっても粗の方が見つかりそうなので塩梅が難しい( ˘ω˘ )
(個人的にこの顔がお気に入り)
14.本当はよくある”レディー(笑)”本予定だった
前も言った気がする。
twitter post: 1051717594263080960
15.もしかして女の子の最初のリビドー?
この本のお話を考えているときにペラペラと資料になりそうな本を読んでいると三回くらい「寝顔にこっそりキス」シチュを見たんです。
某深雪漫画の人とか、浜波えっち本とかで。
だから何だろうな…男も結構小さいころからスカートの中が気になったりするアレみたいなもので(多分違う)、女の子版の衝動的な行動なのかな?と思って取り入れました。
16.背伸びレディだからこその魅力
大人の階段を着実に登りつつも登りきれないもどかしさが暁の魅力だと思います。
twitter post: 1300454771833200640
上にも書いてあるんですが寝坊した時に人に当たるのってたぶん大体の人が親で経験してると思うんですがこれまさに子供の特権だと思うんですよね。
なので、大人になりきれない表現としてオチに使いました。
17.痛恨の構図被り
二冊前の「岸波:マリンスノゥ」の今から始まるよ~ってページがまんま同じでした。
なんてことだ……。恥ずか死
絵描きごとに得意な角度描きやすいポーズみたいなものがありまして、気を抜くとこういうことが起こってしまうんですね……猛省。
まだまだ少ない方なんです何本か漫画を描いてきましたのでこれから構図被りがないように過去本を確認しながら描かないといけないと思うと、なかなか大変だ…
18.藤色?
実本を持ってる人は表紙をめくってすぐに何も書いていない紙が一枚挟まっていると思うんですけどこれは遊び紙と言って岸波本でも最初色がついた紙を挟んでるんですが、
思ったより薄い色だったので最初乱丁(不良品)かと思ってビビった…。
(「遊び紙」とは書籍類の表紙の次と、裏表紙の前にはさむ、表紙とも本文とも違った質の紙です。 本が豪華に見せる効果や、表紙と本文の間に挟むことでストーリーのイメージを引き立たせたり、裏表紙と本文の間に挟むことでストーリーの余韻を演出する効果もあります。)
御宮内が予想していた藤色が下になります。
色覚が弱いので差異があるのは仕方ないね…。( ˘ω˘ )
19.描いてて芽生える謎の庇護(ひご)欲。
原稿期間中にかくしごとってアニメを見てたせいかもしれない。
エロ本のヒロインになるということは当然性的な対象になる訳ですが、
お話を描いていくとなんだか...健やかな成長を願ってしまったりして。
まぁその、木曾本でも岸波本でも言えることなんですけれども
「二人」が二人なりの幸せをつかめたり、歩んでいって欲しいなと思ってもらえる作品になってたらうれしいですね。
特に、主題歌の「小さな日々」は今回の暁ちゃん本のテーマソングと言っても過言ではないほどストレートに影響を受けた気がします。
より一層、司令官が暁をどう思っているのか、何を願っているのか伝わると思いますのでぜひリンク先の歌詞も一緒に見つつ、聴いて頂けたらと思います。
20.再考・暁ちゃんの魅力。
これは16.の続きになってしまいますが
いかにもお子様背伸びレディーで長女にしても少し足りない部分があり私自身も所見では「オタクが好きそう」って心の中で思ってしまってました。
こうして時間が経過し本を作るほど好きになってしまったので開き直らせてください「そもそも僕もオタクでした( ˘ω˘ )」
リョーサンという作家の方の漫画で、
足柄が飲んでいる所を見つけた暁が「メロンソーダにメロンは入っていない」と言うお話があります。
その時に足柄はわかった上で楽しんでるんだよと諭す訳なんですがなんていうか、
まさしく暁ちゃん自身のいかにも”作られた”ような「あざとい、わざとらしいかわいさ」も似たような魅力なんじゃないかな~と思いました。
理想のカタチであって本物の子供はまた全然違うけど、わかってるけどそこがいいんだ、みたいな...…。
(あくまで個人的な見解です)
(いやほんとこの作家さんおすすめ…。)
暁の君に。(上)のあとがきでも書いたんですが自分が魅力を感じるもう一つの理由は懐古、あの頃に戻りたいなぁという回帰願望と重なっているからというのもありますね。
元気いっぱいで真っすぐで、日々新しい発見があって、数えきれない夢があって……でも少し大人の顔色も窺(うかが)って気を使って。
21.
twitter post: 1307931010563108864
ーーーーーーーーーーーーー
今回の記事はここまでとなります。
ありがとうございました、それでは失礼します。