Home Artists Posts Import Register

Content

その少女はなんの前触れもなく、突如として地上に現れた。
燃えるような赤髪をたなびかせ、一糸纏わぬ裸体を惜しげもなく披露する美少女。
問題は彼女が途方もなく巨大だということだ。
地上からではあまりの大きさにそのスケールすらわからないが、衛星からとらえた画像によると身長はおおよそ80㎞前後と推測された。
160㎝の人間だと仮定すると、実に50000倍もの大きさである。

「きゃははっ☆」
超巨大な少女は成熟した美しい身体に似合わず、舌ったらずで無邪気な笑い声をあげながら地上を蹂躙していく。その様はまるで何にでも興味をもつ赤子のようだ。
「たぁ~♪」
飛行機や船など時折目を付けたものに手を伸ばすが、軽く触れると次の瞬間には見えなくなっている。あまりにサイズが違いすぎるため、触れたと同時に塵と化してしまっているのだ。

匍匐前進のような体勢でじりじりとあらゆるものを押し潰しながら進む少女。文字通り生まれたばかりの彼女は歩行すらできないようにみえる。
「んぁっ……♪ はぁ……」
それでも本能的に快感はわかるようで、股間部分を一際強く擦り付けながら前進していく。


その姿に圧倒された人々の中には、彼女を女神と崇める者が続出した。人知を超越した存在を目にしたとき、人は自らひれ伏すのだろう。
また、ネット上では彼女が地球の化身ではないかと噂されていた。増えすぎた人類を抑制するために、地球が生み出した生命体という説だ。
いずれにしろ、太刀打ちのできる相手でないことだけは明白だった。

「おっ?」
無邪気な蹂躙を続ける少女は、ふと目の前の大地からそびえ立つ突起に目を留める。
富士山だ。
標高3776mの雄大な山も、少女の前ではあまりにも小さく見える。
しばらくじぃっと山頂を見つめる少女。その後たわわに実った自らの乳房へ視線を移す。
「……わぁっ☆」
両者を交互に見比べ、何かにピンときた少女は目を輝かせる。
富士山を覆うように上体をやや持ち上げた後、山頂の直上へ乳首の位置を合わせ、そして……。

ズドォォォン!!

―富士山の山頂には巨大な火口がある。
その直径はおよそ780mで、深さは200m以上。この火口に沿って山頂部分をひとまわりすることをお鉢巡りと呼ぶが、一周するのには一時間半ほど要する。
それだけ巨大な火口を満たすように、少女の超巨大な乳首が見事にはまっている。そう、彼女の乳首は富士山頂の火口にぴったりと合致するサイズだったのである!

「きゃっ☆」
目論見がうまくいってはしゃぐ少女。だがその衝撃で山頂は崩れ、轟音が響き富士山全体にも亀裂が走っていく。
「んあぁっ!……!?」
直後、強い刺激が彼女の乳首に流れ込む。実はこのとき、富士山は噴火してしまったのだ。しかし彼女自身は知ってか知らでか、火口からの噴出物は驚くことにすべて乳首を通して少女の体へと吸収されていく。
「はぁ……、はぁ……」
富士山から流れ込む噴火のエネルギーに強い快感を覚え、しばらくじっと愉しむ少女。その間無意識に股間を擦り付けることで、彼女の下半身に位置する都市は跡形もなくすり潰されてしまった。

「んぅ……?」
膨大なエネルギーが流れ込んだ胸に、かすかな違和感を覚える少女。すると……

ドゴォォォォン……!!

噴火のエネルギーを糧にして少女の乳房が急激に膨張、巨大化し、真下にあった富士山を跡形もなく押し潰した。
「っ!?……はぁ~☆」
当の本人は驚きながらも大きくなった胸に満足なのか、気持ちの良さそうな吐息をもらす。富士山のあった場所には、かわりに途方もなく巨大なふたつの乳房がそびえ立った。

「……?」
だが、それで終わりではなかった。
少女の体から光があふれたかと思うと、ゆっくりとではあるが全身が巨大化をはじめた。いったんは胸に蓄えられたエネルギーが全身へとまわり、他の部位も大きくなっているのである。しかも巨大な胸は一層大地にめり込んでいき、さらにエネルギーを吸収していく……。

政府は各国へと応援を要請するものの、すべて断られてしまう。なぜなら、彼女と同等かさらに巨大な女神たちが地球全土に出現していたからだ。巨大化を続ける無邪気な女神たちに対し、人類は為すすべなく蹂躙されていった。

Files

Comments

No comments found for this post.