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前回(https://atsukake.fanbox.cc/posts/6304474)の続きです。 リナは連れていかれた先に見覚えがあった。いや、忘れられないといった方が正しいかもしれない。スラムの廃墟の一角、粗雑なベッド、薄汚れた石の床、男の臭い……。そこはリナがこの棟梁とやらに初めてを奪われた場所に違いなかった。 中へ入り扉を閉めると同時に、棟梁はリナの服を脱がせ始めた。 服が破けても気にも留めないだろう。抵抗しようにも杖がなければ魔法は使えず、その杖は先ほど折られてしまっていた。リナが負けたあの時に。 自分が負けた。 乱暴に服を脱がせられながら、リナはその事実を反芻する。 あんなものは無効試合だ。第一わざと負けたのだし、攻撃のチャンスはいくらでもあった。そういう考えが頭の中を駆け巡る。 でも……とリナは考える。 負けは負けだ。 私は再び、この男に初めてを奪われた、いや、奪わせたのだ。 これまでどんな相手もリナに与えることのできなかった、敗北という初めてを。 そう考えると、鼓動が高鳴っていた。おなかの奥が切なくなる。 そんなことを考えている間に、リナはすっかり裸にされてしまっていた。一糸まとわぬ姿で、男の前に立たされる。これからされることを考えるなら、こんなものは序の口に過ぎない。だが、それでもリナは両手で身体を隠した。羞恥心もあるし、こんな男に裸を見られたくなかったというのもある。 だが、男は―― 続きです(https://atsukake.fanbox.cc/posts/6702950)

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