萌くん受け? (Pixiv Fanbox)
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友人とひとしきり遊んだ帰り道。
スマホで時間を確認するとすでに20時をまわっていた。
(急がないと父ちゃんにどやされる!)
そう思ったナイトは、林を突っ切り近道をする事にした。
月明かりと遠くの街頭の光でなんとか足元が見える程度だが、
ナイトは器用に林を駆けていく。
そんなナイトの耳に、微かに人の声が聞こえた。
「ぐぅ…っ」
という、低いうめき声だ。
「っ!?」
誰かが発作でも起こして助けを求めているのかもしれない。
そう思ったナイトは進行方向を少し変え、声の方へと急いだ。
「大丈夫ですかっ!?」
「ッッッッ!?」
「………あ…」
ナイトの目の前に現れたのはズボンを下ろした男が2人。
ナイトの声に驚き動きは止まっているが、そういう事をしていたのだろう。
木にもたれかかり腰を突き出していた男の尻と、それに腰を密着させていた男の間からズルリと何かが抜け落ちた。
ぱさっ。ぱさっ。と液体が地面の葉の上に落ちる音がする。
「ご、ごめんなさい…っ!!!」
慌ててその場を去るナイトだったが、走りながらも先程の光景と匂いが頭から離れない。
汗の臭い。そして精液の匂い。
次の瞬間、ナイトの頭に鈍い痛みが走る。
「っ!? やば……ッ」
ナイトは頭を押さえうずくまった。
「どうしようどうしようどうしよう」
と、ナイトが震えていると、ポケットからガチャリと金属が転げ落ちた。
家の鍵、自転車の鍵、そして
「ナイトくん。もしまた角が出そうになったらココを避難所にしていいから。
俺がいない時でも好きに使ってくれていいよ。
だからコレを渡しておくね。」
警官でありナイトの一回り以上年上の恋人でもある萌は
有事の際に自由に出入り出来るよう、
ナイトに自宅の鍵を渡していたのだ。
ナイトは落ちた鍵を拾うと、頭を押さえながら萌の自宅へ急いだ。
「はぁはぁはぁはぁ」
幸いその場所から萌の自宅はそう離れておらず、なんとか角が生えきる前に到着する事ができた。
急いで鍵をあけ中へと入る。
「ナイトくん!? どうし…」
「萌くん…オレまた……」
また萌くんに迷惑をかけてしまう…と、
泣きながら声の方へと目をやると、
そこには風呂上がりなのか下着一枚の萌がいた。
張った胸、割れた腹筋、下着が食い込んだ太もも。
大好きな恋人の艶めかしい姿を前にし、
必死に抑えこんでいたソレが甘い香りと共にナイトの額を隆起させた。
「……っ!!!」
突然自宅を訪れたナイトと、ナイトの額から発せられる甘い香りに、
状況を察した萌は慌てて仕事用のカバンを漁った。
と言っても、香りに気づいた時点で夢マのフェロモンに当てられており、
萌の思考はもはや正常に機能していなかった。
だが対策を考えていなかったわけではなかった。
萌は、過去にナイトのフェロモンに当てられ、欲望のままに乱暴してしまった事を悔いていた。
せめて自分が自由に動けないようにしておけば、ナイトのペースで夢マが必要とする“精子”を摂取出来るのではないか。と。
朦朧とする意識の中、カバンから手錠を取り出した萌は自分を縛り付けられるような物を探す。
元々想定していたのはクローゼットの中のパイプだった。
しかしそこに辿り着く前に倒れ込んでしまい、すぐ近くにあったソファーの足に腕を通し、自分の腕と腕を手錠でつないだ。
(ハァハァ…こんなのどかそうと思えばいくらでもどかせるじゃないか…)
どうすれば、と考えようとはするが考えがまったく発展しない。
甘い香りを吸えば吸うほど意識が股間に集中していく。
気づけば萌の股間は下着を突き破りそうなほど硬くなり、下着が透けるほどの涎を分泌していた。
(出したい出したい出したい出したい出したい)
頭の中が射精する事で埋め尽くされていく。
「萌くん…?」
「ハッハッ…ハァ…ハ…ッ」
小さな恋人の目の前だという事も忘れ、盛りのついた犬のように、蛙の玩具のように、先走りでヌルヌルになった床にペニスをこすりつける。
「は…っ、んぅ……ッ」
「………」
いつの間にかペニスが下着から飛び出し、ヌチヌチと音を立てながら先走りが床に塗りたくられていく。
風呂上がりで火照った体から汗が滲み、床と密着した玉から下着が蒸れていく。
「萌くん……っ」
どうしていいかわからず立ち尽くしていたナイトもまた、
恋人のあられもない姿に股間を硬くしていた。
動くたびに波打つ尻の肉。汗ばんだ筋肉。
普段の穏やかで大人っぽい萌からは想像できない情けない声。
「萌くん…イけなくてつらいよね…?」
ナイトは萌の下着に恐る恐る手をかけた。
下着から解放された萌の尻肉は、
床にペニスを押し付ける度に、波打つだけではなく左右に開閉し、
薄桃色の皺をちらちらとのぞかせた。
ゴクリ
ナイトは生唾を飲み込み、
ゆっくりと指で皺をなぞった。
すると、萌の尻に力が入り、ナイトの指をギュウギュウと締付け追い出そうとする。
意識がないなりにも男としての尊厳を守ろうとしているかもしれない。
「萌くん嫌…? でもこんなの見てたら…」
ナイトも夢マとはいえ健全な男子である。
精子をほしいという欲求もあれば、孕ませたいという本能もある。
「萌くんごめんなさい……」
「い゛ッ!? んっっっっっ」
無意識の抵抗虚しく、フェロモンで弛緩した肛門はするりとナイトの指を飲み込んだ。
催淫効果により極度に敏感になっている萌は、快感に小刻みに体を震わせている。
ナイトが指を少し動かすだけで情けない声が漏れる。
「はぅ… あ…ッ あッ」
(萌くんの中、入り口はキツいのに柔らかくて暖かい…)
「うぐッ!?あぅ…ア゛ッッッッ!!!!」
ナイトが指の関節を曲げ、コリコリした部分を押した瞬間、
萌の全身がスイッチを押されたモーターの用に激しく震え、
ビタビタというペニスが脈打ち床を叩く音を響かせながら、白い液体が勢いよく飛散していた。
ー続く(かもしれない)ー