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オリキャラちゃんたちのSS2弾です。 今回は【錦戸ほのか】【加賀谷果歩】に加え、新キャラの【新国真央】が登場しています✨ 授業中の怪談話から始まった3人のショートストーリーを書きました。 ー添付画像紹介ー ①新国真央 キャラ設定 ②SSメインイラスト 至らぬ部分も多く見受けられると思いますが、暇つぶしに読んでいただけましたら幸いです🌸ではでは📖 〜音楽室の幽霊!?ほのかほ放課後肝試し〜 ・ ・ ・ 家庭科室ー。 家庭科の先生「そしてここでミシンを…」 ヒソ… ヒソヒソ… 真央「…じゃあ、次はあたしの番だね…」ヒソヒソ ほのか「う、うん…」ゴクッ 果歩「は、早く話しなさいよ…」ヒソヒソ 真央「これは…うちの学校の音楽室にまつわる話なんだけどね…」 ・ ・ ・ ある日の放課後、帰宅途中だった合唱部の女子生徒が、音楽室に歌詞カードを忘れたことに気づいたらしいんだ。家で歌詞を覚えようと思っていたその女の子は夕日の差し込む廊下を引き返して音楽室へ戻っていったらしいの…。 パタパタパタ…その子の足元が廊下に響く。 なんだか嫌な感じ…早くとって帰らなきゃ、その子の足取りは早くなっていった。 だけど、音楽室についてその子は気づいたんだ。あ、職員室で鍵をもらうのを忘れた…って。 今から戻るのもめんどくさいな…とか思って、ダメ元で扉の取っ手を引いたらしいの。そしたら… カラカラカラ…。 なんと、音楽室の扉に鍵はかかってなかったんだって。でも特に気に留めることもなくてラッキー、とか思いながら自分が使っていた机に向かって歩いてたら… ゾクッ …何か人の気配を感じたらしいの。でも、音楽室を見回しても誰もいない…。でも、近くに誰かがいる…そんな気がした。 怖くなって、歌詞カードを取って急いで帰ろうとしたら… タン…タン… ピロ…ポロ… ピアノの音が聞こえてくる…でもおかしい、ピアノは誰も弾いていない。 テン…テン… タタタタラララ… 次第に大きくなっていくピアノの音。 もう無理…っ。怖くなって足早に音楽室を出ようとする彼女…、そしたら… ガンッ 何かが落ちる物音がした、そして振り向くとそこには… 一枚だけ落下した音楽家の肖像画が彼女を睨んでいたんだって!! ほのか「〜〜〜っっっ!!!!」 果歩「にゃーーーーっっっ!!!」 家庭科の先生「そこ!なに騒いでるの!!」 ほのか「す、すみません!」 果歩「はー、はー…ご、ごめんなさい…」 家庭科の先生「全く…終わらなかったら居残りですからね!」 ほのか・果歩・真央「はーい」 ・ ・ ・ キーンコーンカーンコーン 真央「いやー楽しかったね!ヒソヒソ怪談話」 果歩「もう!真央のせいで怒られたじゃない!」 真央「いやいや果歩ちんとほのかじゃん悲鳴あげてたのー」 果歩「そ、それはそうだけど…」 ほのか「うぅ…」 真央「あれ、ほのかどしたの?」 ほのか「わ…私実は怖いお話し苦手で…。それに明日…3時間目音楽あるじゃん…怖くて怖くて…今からゆううつだよ…」 真央「あっはは、そいやほのか苦手だったねーごめんごめん」 真央「でもほのかってさー、音楽のとき後ろの方の席だよねぇ…。ねえ、感じたりしなかった?」 真央「肖像画からの…視線をぉぉおおお!!!!!」 ほのか「ひゃ〜〜〜〜〜っっっ」 果歩「も〜なに真に受けてんのよ、あんなの単なる作り話でしょ?」 真央「いやー、それが作り話じゃないんだよねー」 果歩「どういうこと?」 真央「実はさっきの話、実際に経験した人がいてさー。あたしもその人から話聞いたんだよね」 ほのか「あわわわ…」 果歩「ちょ、ほのかがめちゃくちゃ怖がってるじゃない!」 真央「あ、いいこと思いついた。それじゃー今日の夕方2人で音楽室に行ってきたらどー?何も起きなかったらただの噂話ってことになるし、そしたらもう怖くないでしょ?」 果歩「…そう言うあんたは来ないの?」 真央「行きたい気持ちは山々なんだけどあたし今日用事あってさー。ごめんね、2人で行ってみてよ」 果歩「わ、私はいいけど…」 ほのか「……」 果歩「ほのかが…」 ほのか「…ない」 果歩「え?」 ほのか「それしかないよ…果歩ちゃん!」 果歩「ほのか…行く気?」 ほのか「うん。だってそうしないと明日怖いもん…」 果歩(今日2人で行く方が怖いと思うんだけど…) 果歩「分かったわ、じゃあ放課後教室残ってようね。私も今日部活ないし」 ほのか「うん…!頼りにしてるね、果歩ちゃん」 果歩「ま、まかせてよ…!」 真央「にししっ、それじゃあ決まりだねっ。2人とも頑張ってねーっ」 ・ ・ ・ 放課後ー。 ・ ・ ・ 果歩「…」パチッ ほのか「…」パチッ 果歩「…」パチッ ほのか「…王手」パチッ 果歩「…うっ」 ほのか「…詰んでるね」 果歩「ま…参りました…」 ほのか「…」ジャラジャラ 果歩「…」ジャラジャラ ほのか「もう…16時半だね」 果歩「そうね…」 ほのか「…」 果歩「……行く?」 ほのか「……行く」 ほのか「…ねえ果歩ちゃん」 果歩「ん?」 ほのか「えっと、その…制服掴んでてもいいかな…?」 果歩「えっ…あっ、う、うん…いいよ…全然…」 ほのか「ありがと…」ギュッ 果歩「じゃあ…行こっか」 パタ…パタ… ほのか「な、なんかさ…静かじゃない…?」 果歩「たしかにね。今日は運動部が休みだったりどっか行っちゃってたりしてるし、校舎内も残ってる人少ないからね」 ほのか「なんだかやだな…寒気してきちゃう…」 果歩「もーあんな話、実話だとしても偶然だって!ほのかって怖いの本当ダメなんだね」 ほのか「うんもうめっちゃダメ!ホラー映画とか途中で気絶しちゃうんじゃないかって感じ」 果歩「わ、私は怖いのそんなに苦手じゃないけど、ビックリ系は勘弁かも」 ほのか「あービックリするのは心臓止まっちゃうよね。でも私は果歩ちゃんのリアクション好きだなー」 果歩「リアクションって…」 ほのか「今日もほら、真央ちゃんのお話のとき『にゃー』って」 果歩「へぇ!?そんなリアクションしてた!?」 ほのか「してたにゃ〜」 果歩「あ、あれは演技よ!私には怖いものなんてないんだからっ」 ほのか「そうかにゃー?」 果歩「むむむ…ふん!そんなこと言ってたらオバケ出ても守ってあげないよ」タッタッタ ほのか「わーうそうそうそ!だから離れないでぇー!」ペタペタペタ 果歩「あはは、うそうそ。離れるわけないじゃん」 ほのか「うぅ…」ギュッ パタ…パタ… 果歩「さ、そろそろ音楽室着くよ」 ほのか「あっ!!」 果歩「ちょっ!なになに!?驚かせないでよ!!」 ほのか「音楽室の鍵…取ってきてないじゃん…」 果歩「あっちゃー…本当だ…。すっかり忘れてたわ…」 ほのか「今から取りに行くのもなんかね」 果歩「そうね、めんどくさいし、開いてたりしないかな」グッ ガラガラガラ… 果歩「…」 ほのか「あ…開いてたね…」 果歩「あ、あはは…もー!誰よ開けっ放しにしてるのはー」 シーン… ほのか「ね、ねえ…これあのお話と一緒じゃない…?」 果歩「ぐ、偶然よ!ただの偶然…」 ほのか「それで…私たちはこれからどうすればいいのかな…」 果歩「うーん…10分くらいいて、何もなければ帰ろ?あんま長い時間いたら先生に見つかりそうだし」 ほのか「そうだね」 ・ ・ ・ 10分後ー。 果歩「それでそのときうちのパパが…って、もう10分くらい経ったわね」 ほのか「えぇー続き気になるよぉー」 果歩「帰り話してあげるわよ。だからもう帰りましょ」 ほのか「そうだね!結局何も起きなかったし真央ちゃんの話はただの作り話だったのかな?それじゃあ帰ー」 ピン…ピン… ポン…ポン… 果歩「え?」 タン…タン… ほのか「ちょちょちょちょなななななんでピアノの音が聞こえてくるの!?」 果歩「だだだ誰もいないわよきっと空耳よ…!」 テン…テン… デーーーン!!!! ほのか「わぁぁあああああああああ!!!!」 果歩「にゃあああああああああああ!!!!」 ほのか「もうやだ無理無理帰…っ」 ガタンッ!! ほのか「へ…?」チラッ 音楽家の肖像画(カッ!!) ほのか「わ〜〜〜〜〜ッッッ!!!!」 果歩「にゃ〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!!」 ・ ・ ・ 下校途中のコンビニ前ー。 ほのか「うぅ…ぐすっ」 果歩「…いい加減泣き止みなさいよ…」 ほのか「だって…めっちゃ怖いんだもん…本当だったんだ、あの話…うぅ…」 果歩「信じられないけど…誰もいないのにピアノが鳴ったり、肖像画が落ちたり、あんなことが本当に起きるなんてね…」 ほのか「明日音楽室行けないよ…。どうしよう…」 果歩「うーん…私がついてるから安心しなさい!…なんて…」 ほのか「でもさ、果歩ちゃん席離れてるじゃん…。私なんて肖像画と近いしもうやだー…」 コツ…コツ… 真央「やーやーお2人さんどーしたのこんなとこで」 果歩「真央!」 真央「はっはーん。さては音楽室に行ったねぇ?」 果歩「行ったわよー!そんでもうめちゃくちゃヤバかったんだから!!あんたの言った話本当だったのよ!音楽室の鍵が開いてて誰もいないのにピアノの音が流れたの!!」 真央「ふーん、誰もいないのに…か。ちゃんと教室確認したの?」 果歩「いや…そんな細かく確認しなかったけど…」 真央「そのピアノの音って、こんな感じ?」 真央のスマホ「ピン…ピン…ポン…ポン……タン…タン…テン…テン…デーーーン!!!!」 果歩「っ!それよそれ!…ていうか、どうしてあんたのスマホにその音が入ってるのよ」 真央「いやー…まあ、怒らないで聞いてほしいんだけどね?」 ・ ・ ・ 果歩「あんたねぇぇえええええ!!!!」 真央「あははっ、ごめんごめん軽い冗談のつもりだったんだって。お詫びにほら、買ってきた肉まんあげるっ。ほのかはピザまんだよねー」ガサガサ ほのか「あ、ピザまん〜。ありがと真央ちゃん、いただきまふっ」もぐもぐ 果歩「お詫びって……。い、いただきます」もぐ 真央「いやーそれにしても2人が来てくれてよかったよもうー。あと5分遅かったら待ちくたびれて帰ってたねー」もぐもぐ 果歩「もー。…じゃあなに?私たちが音楽室に行く前に先回りして、鍵を開けて教卓の下に隠れてた。そして私たちが入ったタイミングでピアノの音を再生したってこと?」 真央「そうさご名答っ!」 果歩「『そうさご名答っ!』じゃないわよ…。んもぉー!そんな手の込んだことしなくていいじゃない〜!」 真央「ごーめんごめんっ。授業中に怖がった2人が面白くて可愛かったからさー、ついやってみたくなったんだよね。そんなに怖かった?」 果歩「わ、私はそうでもないけどほのかはすごく怖がってたわよ」 ほのか「うぅ…本当だよもぉ…。真央ちゃんのばかぁ…。でも良かった…幽霊なんていなかったんだぁ…」 真央「そう!そこよあたしが伝えたかったのは!幽霊なんていないって身をもって分からせてあげたの♪」 果歩「なーに言ってんのよ。あの話は実話とか言ってたのあんたじゃない」 真央「いや実話は実話だよ、しかもあたしが経験した話なんだ」 果歩「どういうことよ?」 あの話はね、あたしが一年の頃、合唱部だったときの話なんだ。あ、ちなみにあたしは伴奏だったよー。 んで、その日はあたしが部内の音楽室掃除当番で放課後残って音楽室の掃除をしてたの。一人で掃除とかマジだるいなーとか思ってたんだけど、肖像画を取り外して裏っ側のほこりを掃除してるときに『あれ?今ピアノ弾き放題の練習し放題じゃない?』ってことに気付いたの。 それで中途半端に掃除をやめてピアノを引きに行ったんだ。でも音楽室のピアノはピカピカに掃除したばかりだったからさー、万が一汚したりしちゃまずいと思って奥の空き部屋のピアノを弾こうって思ったんだよね。 果歩「奥の部屋って、今年から使わなくなったあの物置みたいな部屋?」 ほのか「黒板の横の扉から行けるところ?」 真央「そーそーそこそこ。あたしが一年の頃は楽譜の入ったダンボールとかいろんな機材が置かれてる物置みたいな部屋だったんだ。で、そこに使われなくなったピアノが一台あったわけ」 ほのか「いや真央ちゃん…よくそんなところでピアノ弾けたね。私だったら怖くて無理だよ…」 真央「そーかな?ふつーふつー♪」 で、ピアノを弾こうとしたときだよ。 楽譜を忘れた生徒が入ってきてさ。あたしはそれに気付かずにピアノを弾き始めちゃったわけ。 果歩「ははーん、なるほどね。じゃあその子が聞いたのはあんたが奥の部屋で弾いてたピアノの音ってわけね」 うん。それでその後タイミングよく掃除途中だった肖像画が落下しちゃったんだよ。金具がしっかりはまってなかったんだと思うんだけどね。 まあ、そんなこんなで偶然が良い感じに重なって怪談話っぽくなったんだよねぇ。 果歩「それで?その子にはタネ明かししたの?」 真央「しない方が面白いと思ってしてないよ☆」 果歩「そこはしなさいよ!」 真央「あははっ。ま、そんな感じのお話でしたーちゃんちゃんっ♪て感じでどお?」 ほのか「は〜。言いたいことは色々あるけど、とりあえず私は幽霊がいないことに安心したよ」 果歩「まったく、少しは反省してほしいわね…。それにしても…」 果歩「ピアノの音だけでも怖いのに肖像画までちゃんと再現するなんてね、あんたの手の込みようには恐れ入ったわ」 真央「え?肖像画?」 ほのか「うん、本当そうだよね。まさかあんなタイミングよく落とされるなんて思わなかったよ。偶然じゃ無理だよね」 真央「えっとー、何のことかな?」 果歩「なーにとぼけてんのよ。あんたでしょ?肖像画の金具緩めたりしたのか知らないけど勝手に落ちるようにしてたの」 真央「いや、あたし肖像画は知らないよ?あたしがやったのピアノの音だけだもん」 ほのか「もー真央ちゃん怖がらせなくて良いって〜。肖像画が勝手に落ちるわけないじゃん〜」 果歩「そーよ。誰かが何か細工でもしないと落ちないわ」 真央「いやいやマジマジ!まず仕組んだってそんなタイミングよく落とせるわけないじゃん。それにあたしが音楽室から出るとき特に変わったとこなんてなかったと思うけどなー。見間違いとかじゃないの?」 ほのか「み、見間違い…かな。えっと…果歩ちゃんは…見た?」 果歩「い、一緒に振り返って見たじゃない…」 真央「それにそもそもそんなめんどくさいことあたしはしないよー」 ほのか「あは…あはは…そ、そっかー…」 ほのか「そ…それじゃあ…」 果歩「あ、あの肖像画は勝手に…」 真央「あ!…もしかして」 真央「放課後…音楽室で悪ふざけをする者たちへの警告だったりして!?!?」 ほのか・果歩「「わぁああああああああああ!!!!!!」」 真央(…じゃあ、あたしが体験した話のときも肖像画は勝手に…?【放課後、一人でに動く音楽室の肖像画】か…。ふふ、面白くなってきたじゃん♪これはちょいと調べてみなきゃだね☆) 真央「よーし、次は3人で肝試ししようねー♪」 ほのか・果歩「「絶対しない〜〜〜!!」」 ・ ・ ・ 〜音楽室の幽霊!?ほのかほ放課後肝試し〜おわり

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Comments

paradox23

ほのちん可愛ぇ…

kazu

果歩ちゃんも怖がりだったんですね~\(^o^)/ 男前なとこ見せるチャンスだったのに、惜しかったね~o(^o^)o

ブリッジマッド

真央ちゃんがお詫びでピザまんを買って来るところが何だか気を使ってくれていいですね。 何だか真央ちゃん好きになりそうです。(^ω^) でも、肖像画は一体誰が・・。(^_^;)

tina1213

読んでくださってありがとうございました😊 ちゃんとお詫びを忘れないから憎めない🌸 肖像画が偶然なのか幽霊なのか、誰も知る由はなかったとか…

tina1213

お読みいただきありがとうございました😭✨ とても嬉しいです🥲🥲🥲

tina1213

ありがとうございます😭😭😭そうなのようちの子可愛いのよ〜🥰🥰🥰✨✨✨

鳩ぽっぽ

やっとティナさんのSS読めましたー! キャラの作り込みがしっかりしてあってめちゃくちゃ読みやすかったです!

firewing(怒涛武者)

真央ちゃんいたずら好きなんですね。肖像画は一体…。 日常アニメみたいにほのぼのしてて良い話でした。 服を着ているのに良いスタイルとわかる果歩ちゃん素敵。

tina1213

ありがとうございまっすっす🥰✨ 読みやすさは大事だからうれちい…ティナ先生の次回作に期待!しないでくだs

tina1213

読んでいただきありがとうございました😭 真央ちゃんは一歩引いてほのかほの絡みを見るのが楽しい女の子ですね🥰物語を動かしてくれる子です🌸 果歩ちゃんのスタイルはもう…ふう…