Home Artists Posts Import Register

Content

 自分みたいに個人でお絵描きしてる人はあまり言われることはありませんが、例えば専門学校の授業とか、あとは制作会社の上司とか取引先とか、クリエイター関係のまとまりの中で多分一回は絶対に「表現の幅を広げろ」って言われるんですよ

 これ以外にも例えばイラストの専門書でもおそらくどっかしらには書いてありますし、個人でやってても「表現の幅を広げたいな」って思ったりします

 この表現の幅ってのは何かってのを自分なりの解釈で説明します

 つまるとこ表現の幅ってのは「興味」です、大体の人が表現の幅と聞いて考えるのが、水彩塗りとか~グリザイユ画法とか~色の使い方とか~、まぁ絵画技法を一番に想像すると思います

 しかし、絵画技法を色々勉強する=表現の幅を広げるとはなりません、厳密にいうとあくまでこれは「興味」のほんの一部分です

 なぜ興味が表現の幅に繋がるのか、理由は簡単、イラストにおいては描けるものが増えるからです

 例えば今までキャラクターしか描いてこなかった、つまり自分なんですけど

 そんな自分が背景に興味を持って練習し描けるようになったとします、今までキャラしか描いてこなかった自分の絵に背景が足されると、それだけで表現の幅が大幅に広がりますよね

 

 背景に興味を持ったから表現に幅ができた、つまり表現の幅を広げるというのは興味を持って調べるの繰り返しです

 背景でも例えば、電柱を描けるようになればそこでストーリーを考えれますし、コンビニの外観が描けるようになったらそれでも色々考えられますよね。

 背景以外でも考えてみましょう、例えば職業でもいいです、それもあんまり考えたことないような職種とか、インディードで調べてみます

 調べるとゴルフコースの管理という仕事がありました、樹木の剪定やスプリンクラーの修理、調べると思ってた以上にハードな仕事ですね

 これだけでもなんかエッチな漫画とか描ける気がしますね、コースの管理しつつお客様もコース管理の一部として色々するとかなんやら

 勿論これは絵画技術にも当てはまります、レンブラントに興味を持ったらまずどんな描き方してるのかを調べてそれをイラストに使ってみるとかですね

 このように興味を持てる事柄はすべて表現の幅を広くすることができます、「背景」のように広い意味を持つものでも「空き缶」みたいな小さい物でもなんでもです

 大事なのはそれに対して面白いや楽しい等のポジティブな感情をもって調べられるかだと思います、「表現の幅を広げたい、だから興味ないけど絵画技法を調べよう」だと広げるどころかよくて現状維持、大抵はイラスト自体に興味が無くなるということになりますね

 

 自分なんかは今まで知らずのうちにそうしてた気がします、肌を塗ることだけに興味があって続けてたらそのうちに身体の構造に興味を持ち出してと思ったら年一は漫画の描き方調べて、今は背景に興味が移ってきているという感じです

 絵画技法なぞは全く知らないグラデ塗りしかできない人間ですけど、それでも興味を持つものが増えるとその分表現の幅は広がっているので多分「興味」が表現の幅を広げるってのは合ってます

 何故いきなりこんなこと書き始めたかというと、今日発売のブルーピリオド10巻に表現の幅と興味についてのセリフがあったんですよ、ほんの一言ですけど。それみたときにもしかしてこういうことではと思いまとめました

 

 まぁあとは読書感想文にあらすじ書くのなんでってツイートを見かけたからってのもあります、興味を持ったものに感想が浮かばない分からないってなるのは割りときついし苦しいので、そこは普通に勉強してください

例1 空き缶のどのような部分が好きなのか

 プルタブが開いている空き缶が休憩所の丸テーブルに乗っているのを見ると生活感や仕事への疲れが心情として見れ、かつ空き缶が捨てられた後のテーブルは改めて身を入れなおすという気持ちを感じます。私はそのような現代人のリアルな心情が表現できる空き缶が好きです。

 

 最後のは蛇足なのでどうでもいいんですけど、表現の幅を広げたいならまずは絵画技術より興味を持てる事柄を探しましょうという話でした

Comments

No comments found for this post.