格安中古のタッチ機能付き大型液タブ(Wacom DTH2242)のおはなし (Pixiv Fanbox)
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■支援のおかげもあって去年の八月くらいに中古で液タブを買いました(過去記事参照)。
買った液タブの名前は「Wacom DTH2242」。2013年製の法人向けWacom22型液タブです。
この液タブ調べてみてもなぜかあんまり使用した人の声が出てきませんでした。
なので、約一年ほど使った自分の所感をここにまとめておこうと思います。
※あくまで個人の所感ですので参考程度に捉えてください
■まず初っ端から メリット/デメリットをまとめてかいておきます。
【メリット】
・中古で15000~20000円ぐらいで買えるお手頃価格。
・22型なのでやはり画面広い。線画描きやすくて感動。
・筆圧1024段階の割に強弱つけやすく滑らか。2048段階のやつと差は感じない。
・指によるタッチ操作が使える。(ただし使わない人にとってはデメリット?)
・無段階調整できる背面スタンドが使いやすくて地味に優秀。
・背面接続なのでコードが邪魔にならない。
・USBハブも両側面に一つずつ付いてて地味に便利。
・長時間使っても熱くならない
【デメリット】
・視差がすごい。ペンの接地面からカーソルまで5mm前後ぐらいの厚みを感じる。
・サイズの割に解像度高くない(FHD1920×1080)。スマホとかiPadとか見慣れてる人
には結構粗いかも。
・デフォルトの色味がちょっとズレているので自力で調整が必要。
・ボタン類が全部上部にあって普段使いでは押しづらい。
・映像入力がDVIなので、最近のPCと繋ぐのに変換アダプターか変換コードが必要。(アマゾンで1000円~ぐらい)
・Wacomの他の液タブとのペンの互換性がない
↑見た目は現行機種でも使える2048段階対応のグリップペンと変わらないんですが互換性はありません。(型番KP-502-00C)
■それまでずっと愛用していたcintiq companion(13インチ液タブ)との比較になりますが、約一年描いてみた感想としましては「値段を考えれば充分使える」といったところでしょうか。
視差のズレ…というかガラスの厚みによるカーソルとペン先の距離については最初気になったものの、ある程度は画面の角度調整で違和感なくなりますし描いてるうちにそんなに気にならなくなりました。(単純に道具への慣れかもしれませんが)
■保護フィルムに関しては、画面サイズは旧機種の「cintiq22HD」と全く同じなのでcintiq22HD用のペーパーライクフィルムを貼り付けることができました。
■既にWacom22型液タブ廉価モデルも発売されてるので
「今更こんな古い型使う必要ないじゃん」
とか思われるかもしれませんが、クリスタでのタッチ操作がどうしても使いたかったのでタッチ機能付きの液タブがどうしても欲しかったのです。
ピンチ操作で拡大縮小回転とてもべんり…
現行のcintiq proもタッチ機能付いてますがお値段が跳ね上がるため手が出ませんでした。
■以下は参考までにDTH2242で描いた絵の線画/着彩です。
■一応線画から着彩まできちんとこなせるので、「予算少ないけどでっかい液タブ試してみたい!」っていう方のひとつの選択肢の参考になれば幸いです。