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加奈〜いもうと〜

を多分8年振りくらいにプレイした。

エロゲです。


相変わらず泣ける。

泣くしかないやろこんなん。


【あらすじ】

主人公には妹がいる。名前を加奈という。

生まれつき病弱で病院暮らし。両親から常に気をかけられていた。そんな妹を最初疎ましく思ってた主人公は幼少期のある出来事から、加奈(妹)を誰よりも守らないといけない存在と自覚するようになる。

当初小学校の間までしか生きられないと言われてた加奈は主人公の献身的な支えもあり、中学生、高校生と成長していく。

しかしある日、ついに主治医から加奈の余命は半年だと告げられてしまう。

主人公は加奈との残りの半年を妹のために全てを捧げる決心をするのだった。



泣きゲーの筆頭格と言われた伝説のエロゲー。今じゃ信じられないでしょうが、2回もアニメ化されたKeyのKanonと当時人気を二分した作品です。

1999年発売という発売から約四半世紀経とうとする作品ですが未だに根強い人気を誇ります。発売当初お兄ちゃんだった世代はもう40から50代になってますね。今を強く生きていますか?


私もプレイは8年振りでした。久々にお兄ちゃんに戻れました。戻れなくともこのゲームのキャッチコピーは

「大切な人がいます」

だから、自分にとって大切な人がいるプレイヤーには刺さります。人類の大半だとは思うがw


とにかく妹の加奈がホンマに守りたくなるような純粋で無垢で可愛い。

でも兄である主人公があるEDで言ってたけどそれは

「幼い時から病院暮らしでベッドの上で過ごした」

からであって加奈がなりたかった姿じゃないんですよね。

「オレは加奈に普通の生活をさせてあげたかったんだ!」

って叫ぶ主人公を見て、「加奈ちゃんのお兄ちゃんはお前しかいねぇよ…」ってめちゃくちゃ第三者視点になりましたね。


加奈は生存ルートが1つあるだけで、あと全て亡くなるENDです。だから死ぬことが分かってて私達はプレイしてます。だから、そこかしこの加奈の言葉が胸を抉ってきます。人の死について真っ向から描いた作品だから、人によっては重すぎてプレイ出来ないかもしれません。

「ブラコンでいいもん」

「今日海を見た もう怖くない」

「愛してます」

この辺りは涙が止まりませんでした。


人の死というデカいテーマはありますが、もう1つ裏テーマがあるとするなら「未来」だと思います。


加奈が死んだ後、主人公が加奈の死を受け入れどう立ち直っていくかも描かれています。

生存ルートでも、今まで主人公に頼りっぱなしだった加奈が完全自立するために家から出て行って一人暮らしをするという終わり方です。

生死どちらのルートでも共通して加奈が主人公に最後送る言葉が

「行ってきます」

なんだよね。


バイバイなどの別れの言葉じゃないのがこの作品のキモであると私は感じる。死のうが生きようが、加奈はずーっと未来を見ていたし常に新しい自分であろうとしていました。

「次生まれ変わったら、お兄ちゃんの家の隣りに住んでる幼馴染がいいな」

死ぬ直前のセリフなんですが、本当に強い子だと思いました。


皆さんは1日1日を悔いなく過ごすことが出来てますでしょうか?

私は、まだまだかなぁ?と思います。

加奈をプレイしてみて、1日1日をちょっとだけでも大切にしてみよう。

そう思うようになりました。


「 願わくば、明日の私が、今日の私より優れた人間でありますように。」

by 藤堂加奈

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