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すいません、ずいぶん久しぶりの投稿になります。
今回はpixivにアップした漫画「砂の国の話」のネームをアップします。
完成原稿との差を楽しんでいただければ幸いです。

■P1
早速ですが1ページ目はネームの保存を忘れていました;; 完成原稿しかありません。このページを描きつつ全体のペンタッチを決めました。 今回はDYOT Brushというペンを自分好みに改造して使わせていただいてます。 インク溜まりがとても良い感じに表現できる素敵なブラシです。




■P2
キャラ初登場のページです。 キャラクターを特徴付けるアイテムの笠がまだ描かれていません。僕はキャラデザにあまり興味が無いようで、ネームの段階では素体として描かれる事が多いです。いざペン入れを迎えて、キャラデザをどうしようかと悩みはじめます。





■P3
場面紹介のページです。 もしアンコールワットが砂漠だったら、というような世界観でデザインしてみました。 




■P4  P5
鳥が種を落とすシーンです。5ページ、背景もあまり無くスカスカの見た目になってしまったのでペン入れでは鳥を大きく描き直しました。 それでもイマイチ改善できませんでしたが。 うーん、もっと良い構図があったのかもしれないけど思いつかない…。







■P6 、P7
小便のシーン。 僕は神話や民話に登場する、あっけらかんとした下ネタが好きで、今作はそんな感じを架空の神話として漫画にしたかったのです。







■P8、P9
自分は漫画を描けるようになったのが人よりずいぶん遅かったのですが、その原因は「好きなもの」と「描きたいもの」が違うという事に気付くのが遅れたためです。「えっちな漫画」が好きなんだけど、描きたいのは「変な気持ちになる漫画」。自分が好きなものは他の人が描いてくれるのにお任せして、自分が描きたいものを描くしかないと割り切って、ようやく漫画を描けるようになりました。 同じような原因で漫画が描けないという方居たら、「好きなもの」と「描きたいもの」が何なのかじっくり考えてみてくださいね。 ちなみに「えっちなイラスト」は「好き」と「描きたい」がちょうど重なるので描いてて楽しいのです。




■P10、P11
今回の漫画の見せ場の大樹の見開きです。描くのに半日かかりました。
手を動かす労力は大変だけど、人工物とちがってパースの精密さは要求されないので気は楽です。映画でも見ながら作業は手任せです。






■P12
今作は線の太さを場所によって変えて描くように心がけました。輪郭は太く、ディテールは細い線で。少しは読みやすくなってるでしょうか?





■P13、P14 、P15
木を登るシーン。僕は動物とか植物描くのが好きなので、ココが描いててイチバン楽しかったところです。









■P16
今気づきましたが、3コマ目、登っていく主人公を下からのアングルで描いたコマ、ペン入れで笠を描き忘れてますね。 シマッタ;; 




■P17、P18、P19
神様(?)の登場シーンです。ネームの時点で考えていたキャラデザが、土佐の「カツオ人間」というゆるキャラに酷似していると判明したので、ペン画ではデザインを少々修正しています。 生物の左右対称性をあえて外したデザイン、自分で結構気に入っております。







■P20、P21
雨のシーン。 なんだか僕は雨のシーンを毎回描いている気がする…。そういや雨の中を散歩するとか結構好きだったなぁ。生来の水属性なのやも。 …ってな感じに漫画を描き終わった後、分析的に自分について発見があったりします。箱庭療法みたいな感じですかね。





■P22
主人公が太陽の穴から外の世界に出たように、カエルも壺から外に出るという対構造にしてみました。 別に何かの寓意や教訓があるわけでは無いんですが、オチとして丁度良かったので。




というわけで今回は以上です。 
漫画描きたいって人が居たら、何かの参考になれば良いなあ。


ご閲覧、ご支援ありがとうございます! 本当に感謝です!

Comments

tohru

不思議な世界観でとても好きです😌 砂の国…水は貴重ですよね☺種の水やりはおしっこなのは合理的ですね😋 養分もありますしね😆

zngo

ご返信遅くなりましたスイマセン! 意図せず新海監督の「天気の子」と公開時期が重なってしまい、こちらは「汚い天気の子」みたいな位置づけになってしまいました(笑

Anonymous

非常有趣的故事,在依赖于神灵的世界里能够勇敢地前往神的居所祈雨,a unique story, i like it