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「あなた、いってらっしゃい」


「パパ、いってらっちゃい」


 愛する妻と娘に見送られ、白崎宗助(しらさきそうすけ)が辿り着いたのは、鬱蒼と生い茂る森の中だった。街中からはそれほど離れてはいないが、一歩木々の中へと足を踏み入れれば、人の世界とは断絶されたような別世界をイメージさせる。なんだか不吉な予感に襲われながらも、宗助は足を止めることなく目的地へと向かった。ますます暗くなっていく道を歩いて行き当たった場所にあったのは、サークル状にうず高い石壁に覆われた巨大な施設だった。



***


 国内で唯一、H県に建設された特殊刑務所。そこが宗助の新しい勤務先である。刑務官として真面目に五年間勤め上げた功績を認められたおかげで、宗助は刑務所長から直々に相談を持ちかけられ、このたびの人事異動が決定したのだった。給料は倍以上に跳ね上がることとなり、本来ならば、大喜びしてしかるべきではあるのだが、宗助の心中は複雑であった。


「う~、緊張するなぁ……」


 所長室のソファーにもたれかかりながら、息を詰まらせる。なんだか居心地が悪い。刑務所なのだからそれは当たり前なのだが、ここは以前の勤務先とはどこか違う、不気味さのような空気を感じさせるのだ。その理由に見当もつかない彼は、気持ちを落ち着かせるために目の前に出されたコーヒーに口を付けた。そのとき、ガチャリと音を立てて巨躯の男性が部屋へと入ってきた。


「ガハハハ、よく来てくれたね白崎くん。君のような優秀な刑務官を迎えられて、私は幸運だよ!」


 そう言って豪快に笑いながら、所長の黒野藤吉(くろのとうきち)が宗助の向かいのソファーにドカリと座った。宗助は慌てて立ち上がると、彼に向かって敬礼をする。


「いえ! 自分のような未熟者に、ここまでの待遇をしてくださり、本当にありがとうございます」


「いやいや、そうかしこまらんでくれよ。君はよく働いてくれているそうじゃないか。働き過ぎもよくないがね。ちゃんと休むことも覚えなければいかんぞ?」


 冗談めかしてそう言った彼の厳つい顔が、やんわりと緩んだ。控えめに言っても、ガタイのいい宗助。中学の頃からアメリカンフットボール部に所属していたこともあって、人並み以上の体格に恵まれていると彼自身も自負している。

 しかしその宗助と比べても、黒野のガタイの良さは規格外だった。宗助よりもさらに一回り近くはデカい彼の巨体を前にすると、誰だってひれ伏したくなるような威圧感を覚えることだろう。難関国立大学出身、かつ大学時代に柔道日本一に輝いた実績のある黒野は、異例の早さでこの特殊刑務所の所長に抜擢された。今では試合に出ることもなくなったが、もし万が一また出場したのなら、再び日本一の座を掴むかもしれない。そう言っても差し支えないほど、彼のたくましい肉体からはオーラのようなものが放たれている。


「恐縮です……」


 怯えるように縮こまった宗助を見て、穏やかに微笑むと、黒野はゴホンと咳払いをした。


「さて、今日君に来てもらったのには訳があるんだ」


 そう言うと彼は急に真剣な表情になった。先ほどとは打って変わった雰囲気に、宗助の緊張感も一気に増してしまう。彼に席から立つように促されると、顔をジロジロと観察され、体全身をその大きな手で撫で回された。まるで値踏みされるかのような視線に、宗助は目を白黒させた。


「白崎くん。君はこれまでに大きな病気や怪我をしたことはあるかね?」


「いえ、ありません」


「健康なうえにその立派なガタイか。いいねぇ、君のような人材は貴重だよ」


 なんのために自分を呼び出したのか、いよいよわからずに困惑の表情を浮かべる宗助に、黒野は満足そうな笑みを向けた。


「君には、特別な任務を請け負ってもらいたいんだ」


 そう言って彼が取り出したのは、人間の肌の色をしたようなボディースーツだった。一見すれば全身タイツのようにも見える。それを手に持って、黒野は話を続けた。


「これは、H県の科学研究所が独自に開発してできた代物だ。このスーツ──、いやこの皮は、この刑務所に収監された特殊犯罪者である青沼彰平(あおぬましょうへい)なんだ」


「あおぬましょうへい……?」


 宗助は首をかしげる。どこかで聞いたような名前だ。少しの間、考え込んだあと、宗助はハッとなって顔を上げた。


「それは、あの『連続強盗事件』の犯人ですか?!」


「その通りだ」


 宗助は驚きを隠せなかった。ここ最近、ニュースで頻繁に報道されている、連続強盗事件のことだ。つい一ヶ月ほど前に起こった事件の際に、逮捕されたというのは知っていた。だが、その彼がこの刑務所に収監されていたなんて……。それにこの皮が青沼だと聞いたところで、まるで意味がわからない。


「いいかい白崎くん。これは世間には公表されていないが、警察組織ではいま、凶悪な犯人を特殊な技術で皮にしてその皮を品行方正な人間に着せることで、悪人の心を矯正してしまおうというプロジェクトが動いているんだ。ワハハ、君の考えていることはわかるよ。──なぜ君が、そんな悪趣味な計画に加担する人材として選ばれたのかってことだろう?」


 図星を突かれた宗助は、冷や汗を流しながらも頷いた。ただでさえ人の皮を着るだなんて気味が悪いというのに、それが凶悪な犯罪者のものであれば尚更である。


「宗助くん、まあ話を聞いてくれ」


 黒野は立ち上がって宗助の横に立つと、手に持った肌色のスーツの表面を、どこか愛おしげに撫でながら彼の耳元で囁いた。


「今時の凶悪な犯罪者には、二種類いると言われているんだ。一つは根っからの悪党、そしてもう一つが、悪い輩にそそのかされたり騙されたりして犯罪に手を染めた、無垢な青少年だ。止む無く犯罪を起こしてしまった彼らを正しい道へと導き、更生させる手立てが見つかれば、事件の発生件数や被害者の数は飛躍的に減少させられるはずなんだ……ってな。皮になってしまったこの哀れな青沼も、君という若く立派で、正義感の強い人間の影響を受ければ、きっと更生するに違いない。優秀な君なら、わかってくれるよな?」


 真剣な表情で見つめてくる黒野から発せられる、うっとりとするような重厚な香水の香りを至近距離で吸い込み、宗助は頭がクラクラしてきた。まるで催眠術にかけられたかのように、黒野の言葉の一つ一つが彼の脳みそへと染み込んでいく。そして半ば洗脳された状態で彼は頷いた。


「ヌハハ、わかってくれたようでなによりだ」


 嬉しそうに微笑むと、黒野はゆっくりと宗助の衣服を脱がしにかかる。宗助は抵抗もせずに、彼の太い指によって服を脱がされていくのをただただ黙って見つめていた。そして、あっという間に一糸纏わぬ姿になってしまった。


「ああ、素晴らしい……♥ 文句のつけようがない体だよ。ヨダレが出てしまいそうだ♥♥ おほん……、それでは宗助くん、この皮を着てみようか」


 黒野から手渡された肌色の薄気味悪い皮を手にした宗助は、その背中の部分に開いた裂け目の中に、ためらいなく自らの体を押し込んでいった。タイツを履くように足を通し、腕も通していく。青沼の身長は宗助よりも低く、体重は重いため、どこか引きつったような状態ではあるものの、彼は青沼の皮を身に纏うことができた。


「あぁ……っ♥」


 人肌の皮に包まれた感触に、宗助は思わず艶かしい吐息を漏らした。ピッタリと全身をタイツのように包み込まれたあと、なんの前触れもなく背中に付いたファスナーがひとりでに首元まで閉じていく。そしてそれはまるで初めからずっとそうであったかのように、彼の肌と一体化していった。


「おぉ! 彰平くんの体だぁ……」


 小さなサイズの服を着込んだようにパツパツに膨らんでいたスーツの下の宗助の肉体が、スーツの大きさに合わせてピッタリとなるように萎んでいく。その光景を目にした黒野は少年のように瞳を輝かせて、感嘆の声を上げた。最後に宗助が頭の部分を被ると、スーツは自動的に収縮を始め、宗助の頭部を包み込んで彼の頭蓋骨をこねくり回しながら形を変えていった。


「うあ゛ぁ……♥♥」


 肌色のスーツに全身を包んだ宗助が、低い声を発しながら体をくねらせた。まるでスーツに脳の主導権が乗っ取られていくかのような感覚が、彼を攻め立てる。スーツは変化をし続け、ギチギチと音を立てながら締め付けられていくたびに、彼の全身を快感が電流のように走り抜けた。

 背は縮み、鋼のような肉体には脂肪がまとわりつき、宗助の体が柔らかい贅肉に包まれる。パンパンに張り詰めていた筋肉はみるみる萎んでいき、その代わりとばかりに胸や腹部、臀部にはむっちりとした肉が付いていく。巨根だった彼のイチモツもスーツによって締め付けられ、皮を被った子供サイズほどにまで小さく萎えていった。


「うぐぅ……♥ あ゛っ、あひっ♥♥」


 全身の性感帯を刺激するスーツの力に、宗助は悶え狂った。いつの間にか皮膚には汗が大量に浮かび上がり、被った皮の表面をじっとりと湿らせていた。そうして数分も経ったころだろうか──、黒野が再び口を開いた。


「気分はどうだ、青沼受刑囚?」


「ハアッ……♥ すごく……、すごく気持ちいいです♥♥」


 息も絶え絶えに宗助がそう答えると、黒野は満足そうに頷いてから肌色のスーツに触れた。尻や胸の辺りを撫で回しながらスラックス越しに股間を擦り付ける。そのねっとりとしたような彼の愛撫に、宗助は体をゾクゾクと震わせた。


「お前は今日からこの刑務所で働く囚人だ。青沼彰平を真っ当な人間へと導くために、その姿で懸命に奉仕に励むのだ。いいな?」


「はい、所長……♥」


 スーツによる快感のせいで、自分が誰であったかも忘れかけていた宗助は、黒野のその言葉にただ従順に頷いた。すっかり快楽に呑まれ、だらしなく開かれた彼の口の中に、黒野の分厚い舌がスルリと滑り込んだ。魅力的な雄の舌が口の中を蹂躙する行為は、今の宗助にとっては夢心地に至らせるものでしかなかった。


「んふっ! ん゛むぅ……♥♥」


 口内から広がってくる快感を受けて、宗助はその小太りな体を震わせる。さらに黒野の大きなゴツい手がスーツ越しに彼の全身を這い回り、筋肉の上から脂肪がついた柔らかな肉体を刺激した。人生で初めて感じるその快感に、【青沼彰平】は徐々に興奮を高めていったのだった──。




 【青沼彰平】の皮に身を包んだ宗助が、所長室から出て行ってから少し。隣の部屋に繋がっていた扉が開いて、ひとりの男が姿を現した。坊主頭で薄い眉、目つきは鋭く、頬に傷のあるムチムチとした肉体の男──、青沼彰平本人だ。彼は所長室に入ると、慣れた様子で革張りのソファーへと腰掛けた。


「おつかれさん。相変わらず見事な演技力だな、黒野所長」


 ニヤリと笑う青沼の対面に、ドスンと音を立てて体重を預けた黒野は、猫なで声になってその強面の顔をほころばせた。


「も~、演技するのも大変なんだよぉ!? 彰平くんが【このおっさん】の身体が好きだって言うから仕方なくこの姿でいるけど、顔は怖いし体は香水と汗の匂いで親父臭いし、筋肉ムキムキで動きにくいんだからねっ!」


 黒野はスーツ越しの腋に、鼻を当ててひくつかせると、顔をしかめた。先ほどまでの威厳に満ち溢れた【所長】の面影は一切ない。


「機嫌直せって。いまのお前は、オレのチンポをうずうずさせるくらいに、最高な男なんだからよ」


 下卑た笑みを浮かべると、青沼は立ち上がって黒野に口づけをした。彼の舌使いは、先ほど黒野が宗助を相手にしたときとは比べ物にならないほど情熱的で、黒野の分厚い唇を舐め回したあと、口腔内を犯していく。そうしてたっぷり数十秒もの間、濃厚に舌を絡み合わせたあと、ようやく二人の間に唾液の糸を引きながら唇同士が離れた。


「フンッ、まったく……♥ お前のキスは、いつもねちっこくて辟易するよ。ほら、今日からこれがお前の新しい肉体だ」


 日に焼けた顔を紅潮させた黒野は、机の引き出しから肌色の皮を取り出すと、青沼に向かってズイッと差し出した。


「おぉ! これがっ……!!」


 目を輝かせながら青沼はそれを手に取ると、大きく深呼吸するようにして皮の匂いを嗅ぎ始めた。そしてその匂いに満足しきった彼は、着ていた囚人服を一息つく間もなく脱ぎ捨てて、皮の背中部分に開いた裂け目からその体を滑り込ませた。

 皮の中に手足を通し、頭の皮を被った瞬間、背中の裂け目が一気に閉じて皮に合わせるように、内部の青沼の肉体が膨らんでいく。そして一分もしないうちに、そこには先ほどまで黒野の目の前にいた、【白崎宗助】の姿があった。正義感たっぷりの精悍な面差し、贅肉ひとつない引き締まった肉体、妻を孕ませた巨大でズル剥けのチンポ。それがたったいまから、彼が使用することになる肉体になったのだ。


 その皮は【白崎宗助】という人間の外見だけでなく、記憶まで完全にコピーしたものである。それだけでなく、好みやとっさに出る仕草などもしっかりと反映されるという、極めて精巧なものだ。そして宗助が身に着けた皮も、同様に【青沼彰平】のすべてを丸ごとコピーしたものだった。


「うお! こりゃあすげぇ……。なんてフィット感だ♥ まるで最初から自分のモノだったみたいに違和感がねぇ! 最高だぞっ……、いえ最高に気分がいいですよ、黒野所長!!」


 まったく別の人間に変身したという倒錯感を味わい、青沼は心の底から湧き上がる幸福感を覚えた。同時に彼の性欲が滾り始める。大量の精子を溜め込んでいる【白崎宗助】の睾丸が、欲望を解放してくれと叫んでいるようだ。

 裸のまま自分の新しい肉体をくまなく触ると、【白崎宗助】は黒野のデカい体に勢いよく抱き着いた。まるで恋人にそうするように、【宗助】は何度も口づけを交わしながら彼の股間へと手を伸ばしていき──、そうして数分後には部屋の中からは【白崎宗助】と【黒野藤吉】の嬌声が漏れ聞こえ始めたのだった。




 【青沼彰平】の皮を着てから一週間。黒野所長に呼び出された俺は、ようやくこの皮を脱げるのかと胸を躍らせて彼の部屋に向かった。


 【青沼彰平】という凶悪犯を更生させるために彼の皮を着ることとなったが、俺の影響を彼に与えるどころか、皮を着た瞬間から俺のほうがおかしくなっていった。些細なことでキレやすくなり、しかもその怒りを収めることができなくなってしまったのだ。周囲の人間に暴力を振るい、それが例え関係の無い人だとしても問答無用で、見境なく暴れまわってしまう。

 それに、皮を着る前は女性にしか性的な欲望を抱くことはなかったというのに、いまでは刑務所内にいるたくましい男どもが目に付くと、いてもたってもいられずに性欲を発散しようとチンポをしごきまくった。


 そしてついに【オレ】は刑務所内で、野郎どもとセックスをしてしまったのだ。強そうな奴らを見かければ、相手がどんな凶悪犯であっても関係なしに、無理やり肉体を交える。屈強な男たちですら【オレ】と体を重ねてしまえば為す術なく快楽に流されてしまい、激しい腰振りでケツマンコを突いてやれば、数分も経たないうちに声を上げながらチンポからザーメンを発射した。それがオレを、たまらない気持ちにさせてくれた。


 だが俺はときおり正気に戻り、一刻も早くこの皮を脱ぎ去りたいと願った。【青沼彰平】と自分の存在が重なり合うにつれ、記憶があいまいになっていくことに恐怖を抱いてしまう。このままでは俺のすべてが、完全に【青沼彰平】という存在に塗り替えられてしまうような気さえしていた。


 しかしその言い知れぬ恐怖も、今日拭いされるのだ──。


 所長室のソファーに腰を掛けて黒野所長を待っていると、隣室の扉が開いて男が入ってきた。そして、席を立って敬礼する準備をしようとしていた俺の目の前に現れたのは──、【俺】だった。


「ふ~ん、どこからどう見ても【オレ】だな。体も、顔も……」


 【白崎宗助】は俺の首元に鼻を近づけてスンスンと匂いを嗅ぐと、俺の顔と尻を撫で回し始めた。


「スゥーッ♥ あぁ……、たまらんっ♥♥ この匂いを嗅ぐと、俺が【オレ】じゃなくなったのを実感するよ♥」


 歓喜に打ちひしがれたような声を上げる【俺】に、後ろから現れた黒野所長が抱き着いた。


「あっ、所長……♥ 受刑囚が我々を見ているんですよ? こんなところで見せつけちゃ、ダメじゃないですか♥」


 そう囁く【俺】の股座に、所長は自分のイチモツをスラックス越しに押し付けながらいやらしく腰を揺らす。それに答えるように【俺】も目の前の男の首に腕を回してキスをし始めると、やがてどちらからともなく舌を絡ませあい始めた。


(止めてくれっ! その身体は俺のモノだ!! 妻も子供もいる身体で、男とセックスなんてするなっ!!)


 そう叫びたいのに、目の前で【俺】が所長と絡み合う様子を前にしたら言葉が何も出てこなかった。

 わけがわからなくて、頭がおかしくなりそうだ! あそこにいる【俺】はいったい誰なんだッ?! 手錠をハメられた状態で戸惑うしかない俺を横目に見ながら、ふたりのキスはさらに激しさを増していった──。


「あぁ……♥ もう我慢できない! 早く私のチンポをしゃぶってくれ、白崎くんッ♥♥」


 鼻息を荒くした所長が、スラックスと下着を一気にずり下ろすと、真っ黒に淫水焼けした極太の肉棒がぶるんと【俺】の鼻先に飛び出してきた。


(くそくそくそおおぉっ!! 止めろッ! 頼む、止めてくれぇぇっ!!!)


 そう必死に願っても、所長のイチモツを前にした【俺】の瞳は、それに魅入られたかのように釘付けになっていた。むせ返るような雄の匂いが、離れた場所にいる俺の鼻腔に侵入してくると、その匂いだけで下半身が熱くなり、大量の先走りをこぼし始める。目の前の極太チンポを口に含んでねっとりとしたフェラチオで奉仕したいという欲求が溢れてたまらなくなってくる──。


「しょ……所長ッ、自分もう我慢できません!」


 【俺】は所長のイチモツを口元に運ぶと、朱色の舌を伸ばして、彼の亀頭部分をチロチロと舐め始めた。我慢汁が舌を濡らしていく様子を眺めながら、所長は満足そうに微笑んでいる。


「んん゛っ……♥ い゛っ、いいぞぉ、白崎くん♥♥ その調子で、もっと私のことを気持ちよくさせてくれたまえ……」


 そう言って【俺】の頭に手を添えてゆっくりと前後に動かしていくと、ほどなくして【俺】の口腔内に熱く滾った肉棒が侵入した。歯を立てないように気をつけながら、バキュームフェラを開始する【俺】。恍惚とした表情を浮かべた所長は、しばらくそんな【俺】の奉仕を受けていたが、やがてその頭を両手でむんずと掴むと、激しく腰を打ち付け始めた。


「ン゛ッ♥♥♥ 出るぞ……、たっぷりと濃い私のザーメンを全部飲んでくれぇ、白崎くんッ!!!」


 その言葉とともに喉の奥にチンポを突き入れられた瞬間──、【俺】の喉仏が精一杯に上下したのがわかった。まるで母親から授乳される赤ん坊のように、【俺】が男のザーメンを嬉々として飲み込んでいる。目尻には涙を溜め、反り返るほどに勃起させたチンポの先からは、手を触れてもいないというのにビュクビュクと白濁液が溢れ出ている。


「ん゛ッ……、ンフーッ♥♥」


 所長の尿道に溜まった最後の一滴まで精子を残さず絞りつくし、ゆっくりと口からチンポを引き抜く【俺】。それから口を開けて中に何も残っていないことを証明すると、所長に向かって媚びるような笑顔を向けた。


「あぁ……、美味しかったです所長♥♥ それじゃあ次はこの、下の口で味わわせてください♥」


 息もろくに整えずにソファーにもたれかかった【俺】は両足を開脚し、所長に向かってケツの穴を見せつけた。この部屋に来る前にすでに準備をしていたのだろう。そこからはトロリと粘り気のある透明な液体が垂れ流れており、アナルのヒクつき具合からもすでに準備万端であることがわかった。


「まったく……、君は本当にスキモノだな……♥」


 満面の笑みを浮かべた所長は、自らの肉棒にローションを塗りたくると、【俺】の尻穴へとゆっくり挿入していった。そして片手で自身のケツの穴をぐちゅぐちゅといじりながら、もう一方の手で【俺】のチンポをしごき始める。その感触が堪らないのか、【俺】は顔を仰け反らせながら甲高い喘ぎ声を上げている。


(ああぁぁっ……、嘘だ!! あんなデカいチンポが俺のケツにぶち込まれるだなんて! ダメだッ!! ダメだダメだダメだぁアァッ!!!)


 離れていても生々しいほどに聞こえる、肉棒が肛門の中に出入りする摩擦音。ヘビー級の男二人が乱れ狂うせいで、ソファーが壊れてしまうのではないかと思うくらいに軋む音。そんな音とともに、【俺】の野太い喘ぎと所長の荒い鼻息が混ざり合って聞こえてくる。


「う゛ああぁッ♥♥ スゴいぞっ……、この締め付け具合……♥ たまらん……っ! どうだッ♥ 白崎くん、下の口で味わう私のチンポの味は?!」


 腰を前後に動かしながら、そう尋ねる所長。そんな質問に対して、【俺】は恥ずかしそうに微笑んだ。


「お゛っ……♥♥ すごいですッ!! 黒野所長のチンポ、ぶっとくて硬くて……♥♥ 奥っ、突かれるたびに自分の──、【白崎宗助】のアナルが所長のチンポの形を覚えようとして、キュンッて……♥♥♥ この身体になる前には、ケツにチンポなんてハメさせたことなかったのに、今ではもう所長にチンポをハメてもらうことしか考えられません……♥♥」


 瞳を潤ませた【俺】は、そのたくましい腕で所長の首を抱き寄せた。そして彼の腰に両足を回してしがみつくと、より深くまで所長の肉棒を飲み込もうと自ら腰を振る。そんな【俺】に応えるように、所長はいっそう激しく腰を打ち付けると、完全に快楽に堕ちた恍惚とした表情へと変わった。


「私もだよ、白崎くんッ!! 私もこの肉体になる前は、ケツイキするのが何よりも好きだったはずなんだ。チンポでケツを掘られるたびに、気持ちよすぎて頭がおかしくなるくらいにな……。だが、もうこの【黒野藤吉】の身体は、君のケツマンコの中にチンポを入れないと満足できんよ!!」


 所長は蕩けたような表情で【俺】の唇にむしゃぶりつくと、激しく舌を絡ませた。そんなディープキスによってさらに刺激されたのか、【俺】はそのイチモツから大量の先走りを飛ばしながらソファーに染みを作っている。上の口を舌で蹂躙され、下の口は極太のチンポで犯される。とうとう我慢の限界に達した【俺】は、所長に中出しされたのと同時に全身を痙攣させながら、二人の腹の間で粘っこい精液を吐き出した。



 【俺】が嬉々として、男のザーメンを尻の中に飲み込んでいる。そう考えただけで、オレは【俺】が羨ましくなって股間にテントを張った。オレもあんなふうにザーメンを味わいたい。そして、男のチンポをこの舌でしゃぶってみたい……。

 だが同時に、【俺】の姿で醜態をさらす男に憤りを感じた。そんなオレの気持ちを知ってか知らずか、所長がオレの口元に硬直しきった肉棒を差し出してきた。


 こいつらは狂っている。男同士で身体を交えて、しかも男のケツの中に中出しまでして──。


 怒りでおかしくなりそうなオレの鼻を、中年親父の蒸れたチンポの匂いがくすぐる。精液がベッタリとこびり付いた亀頭が、オレの薄い唇を割って強引に歯をこじ開け、口腔内に侵入してくる。途端にオレの思考は、チンポをしゃぶりたいという欲求に支配されてしまい、それを根元まで喉奥に吞み込んだ。所長のチンポは、【俺】とは比べ物にならないくらい長くて太くて──、そしてそこから放たれる醜悪な雄の匂いがオレの鼻孔を犯していく。オレは目の前の肉棒に夢中になり、吸い付きながら夢中で頭を動かしていった。


「ん゛っ♥♥♥ イイ゛ッ……♥♥ 素晴らしい舌使いだ! 気持ちいいぞッ、青沼受刑囚ッ♥♥」


(嫌だ、しゃぶりたくなんかないのにぃっ! ザーメンの味が旨すぎて、舌と口が止まらねぇ!!)


「うっ♥♥ ん゛っ……♥♥♥」


 口の中にじんわりと、しょっぱさと苦みが広がっていく感覚がある。口の中で男のモノをしゃぶるという、初めての感覚に喜びを覚えながら一心不乱に頭を前後させていると、やがて口の中のモノがびくびくと痙攣し始めた。次の瞬間、喉の奥に熱い液体を噴射されたオレは、驚きとともにむせながらも、濃厚な中年親父の精液を飲み干していった。


「ハァ……♥ 所長のチンポ汁おいしいぃ♥♥」


 愛しい愛しい所長。その厳つい顔も、パンプアップして血管を浮き上がらせた肉体も、どこを取っても愛おしい。彼にオレのすべてをめちゃくちゃにしてほしい──。

 オレの尻の穴は、さっきからずっと疼いて仕方がなかった。つい先日までは、妻のマンコにチンポをハメることしか選択肢がなかった【俺】。だが、いまの【オレ】は、所長の極太チンポでケツマンコを突かれて喘ぎたい。


「さあ、ご褒美だ……♥」


 チンポをしゃぶらせている最中からすでにギンギンに勃起していたオレの股間を見て、所長は満足げな笑みをこぼしながらオレの口の中にカプセル状の錠剤をひとつ入れた。たちまち全身が熱くなって、俺は身を捩って悶絶した。乳首がビンビンに勃起し、チンポからは我慢汁が垂れ始める。


「しょ、所長! これはいったい……?」


「君が着ている皮を、君の肉体と融合させる薬だよ。次に君がイッたとき、君は永遠に【青沼彰平】として生きていくことになるんだ、嬉しいだろう?」


「んう゛っ♥♥♥」


 彼の野太くうっとりするような声を聞いただけでイきそうになる。オレが【青沼彰平】として生きていく……? いったい何がなんだかわからないのに、所長の言葉はストンと心に落ちていった。


──そうだ……、オレは【青沼彰平】になるんだ。


 オレの中で【白崎宗助】の記憶が薄れていく代わりに【青沼彰平】に関する記憶がぐんぐん引き出されてきている。嫌だッ! 【俺】には妻も子どもたちもいるんだ! こんな犯罪者として生きていきたくなんかないッ!!


「嫌だぁ!! 助けてくれぇ!!!」


 そんなオレの叫びもむなしく、黒野所長はオレの硬くなった陰茎を握り締めると上下に擦り始めた。薬によって敏感になった俺の身体は、その刺激だけで絶頂を迎えそうになる。だが、絶対に我慢してやる。【俺】の人生を、愛する家族を犯罪者になど奪われてなるものか!!


 必死に抗うオレを見た所長はニヤリと笑い、薬をさらにもう一粒オレの口に放り込むと、無慈悲にも限界まで滾った肉棒を一気にオレの尻穴に挿入した──。


「ん゛おお゛お゛おお゛ぉぉっ♥♥♥」


 ズボズボと卑猥な音を立てて、オレのケツマンコを犯していく所長の極太チンポ。有り得ないほどデカいチンポを、いまのオレのアナルは貪欲に咥え込んで離さない。チンポを味わうように肉壁が蠕動し、ピストン運動に合わせてオレの脳天まで快感が突き抜けていく。


「フゥッ……、フンッ、フンッ! 私の自慢のデカマラの味はっ、どうかな、青沼受刑囚?」


 所長の問いかけにオレは唇を噛んで必死に耐えた。歯を食いしばり、下腹部に力を込めて全力でその快楽を拒んだ。元の肉体に、是が非でも戻ってやる……!!


「ん゛んッ♥♥♥ ハァ、ああぁ……ッ! 絶対オレはイかない……!! んぼぉぉっ?!!」


 そう固く決意したオレの口内に、見慣れたモノが入ってきた。毎日のように目にしてきたチンポ。【白崎宗助】のそそり立ったイチモツが、オレの口に無理やりねじ込まれると、所長はさらに激しく腰を前後に動かし始めた。


「ん゛っ♥ んぅっ♥♥♥ ん゛っん゛ッン゛ッ♥♥♥」


 蒸れに蒸れた雄の臭いが鼻を突き抜けて、頭の奥まで犯されていくようだ……。気持ちいいッ!! 【白崎宗助】のチンポを口に含んだ瞬間、パズルのピースがはまったようにオレの中で何かが弾けた。ケツマンコが、舌が、そして全身が、オレを責め立ててくる快感の前に、成す術もなく蝕まれていく……。


(ん゛ッ♥ ぎもぢぃぃ♥♥ チンポしゃぶるのきもちいいっ! もっとしゃぶりたいッ!! ケツマンコ犯されながら、ケツイキしてえっ!!!)


 【青沼彰平】として生きていきたいという欲求に、意識が支配されていく。脳みそが快楽漬けになり、沸騰して溶けていきそうだ──。


 口の端からジュルジュルと唾液を垂らしながら、かつての自分の姿を見上げる。男らしいと幾度となく言われてきた顔が、見たこともないほどに蕩けきっている。そんな艶めいた顔をした雄に口内を太い剛直で何度も犯され、頭の片隅で抗っていた理性の糸がぷつりと切れたような気がした。


「ん゛おぉぉッ♥♥」


 アナルが限界まで押し拡げられる感覚に、オレはヨダレを垂らしながら呻き声を上げ続けた。腰を打ち付けられるたびに尻肉と太ももが乾いた音を立て、ぐちょぐちょに濡れそぼった腸壁が怒張したイチモツを圧迫していく。男のチンポを舐め回しながら犯されるのが気持ちいい……っ!!


(ダメだ! もうイクっ♥ イッちまううぅぅっ♥♥♥)


「ん゛ッ♥♥♥ おごぉおおぉっ、んぶぅっ! イぐぅっ!! イグゥ~~~~~ッ♥♥」


 ケツマンコをゴリゴリに掘られながらオレは盛大に射精した。びくんっと大きく痙攣し、床に大きな溜まりを作るほどの勢いでチンポから白濁液をぶちまける。すべてを搾り取るような腸壁の締め付けに所長も限界を迎えたのか、巨体を折りたたむようにしてオレの体内に大量のザーメンを流し込み始めた──。


「ン゛っ……♥♥ いいイキッぷりだ、青沼受刑囚♥」


 口とケツマンコの両方に射精されたせいで、ザーメンで溺れそうなほどだ。黒野所長のたくましい身体に押しつぶされながらオレは必死に鼻から空気を吸い込んで息をした。むせ返るような雄臭が全身に染みついていくようでたまらない……っ!


「ん゛っ♥♥ んぶっ♥♥♥」


(きもちいいいぃ、あついの出てるううぅっ♥♥)


 ケツマンコが焼けるように熱い。それでいて脳天まで突き抜けるような快楽に、オレは完全に虜になっていた。この味を知ってしまえばもう戻れない。そんな確信があるにもかかわらず、オレの身体はもっともっととチンポを求めていやらしく腰を振ってしまう。

 顔面にはかつての【俺】──、【白崎宗助】の子種をたっぷりと含んだ粘つく精液がこびりつき、オレはその臭いに頭がクラクラした。ついこないだまでは自分のモノだったザーメンを味わわされ、ケツマンコをぶっといチンポで貫かれながら犯されて悦ぶ変態。それがいまのオレなんだ……。【俺】の肉体を奪った男も、オレの目と鼻の先でオーガズムに浸り、陶酔しきった表情を浮かべている。


「んぁあ゛っ♥♥」


 ズルリと萎えたイチモツを引き抜かれると、オレは名残惜しそうに切ない喘ぎ声を上げた。極太の男根を受け入れたケツの穴は、いやらしい液体を垂れ流しながらひくひくと痙攣している。まだ足りない。次は【俺】のチンポで犯してほしい……! 指一本触れていないはずの乳首を痛いほどにビンビンに勃起させながら、オレはザーメンまみれのかつての自分の竿を口に含んで奉仕した。



***


 目を凝らせば古傷のように薄っすらと確認できていた、宗助の背中の接着部分。それがジュクジュクと音を立て、跡形もなく消え去っていく。【青沼彰平】の皮と己の肉体が融合していくその感覚を、彼は所長室のテーブルの上で味わわされていた。他人の皮の中で、自分の肉体が生まれ変わっていく。深まる絶望と比例して、抗いきれない快感が彼の背筋を駆け巡った。呼吸するたびに鼻を突く自分の体から発せられる雄の臭いに興奮し、酷い嫌悪感を覚えると同時に異常なまでの多幸感に包まれてしまう。

 皮膚から流れ出る汗も、睾丸の中で生み出される精子も、すべてがすべて【青沼彰平】のものへと置き換わっていく。いつしか彼はその異常な状況に、萎えていたチンポを硬くし始めていた。自分ではない誰かに変身する──、その歪んだ快楽によって。


(違う……、俺は……【青沼彰平】なんかじゃ……ない……?)


 わずかに残っていた理性が、必死に抵抗しようと試みたがその甲斐も空しく、彼の精神は【青沼彰平】という男の身体に食い尽くされてしまった。

 火照りが収まらず、少しでも身体を動かそうものなら全身が総毛立つような快感に襲われ続けているのにもかかわらず、より強い刺激を求めた彼は、刑務官である【白崎宗助】の下半身に向かってその巨大な尻を突き出していた。悦びを知ったばかりのケツの穴が、かつての己のチンポを咥え込みたいとばかりに疼いている。【白崎宗助】はその発情しきった光景に口元を緩ませると、獣のように荒い息を吐きながら、むっちりとした尻タブに激しく腰を打ち付けた。


「ん゛ぉお゛おぉッ♥♥」


(このチンポいいっ♥ ケツマンコ犯されるのきもちいい♥♥)


 記憶が混濁する。頭の中で自分の人生と、違う人間の人生が走馬灯のように流れていき、それが混ざり合ってぐちゃぐちゃになる。もはやどちらが本当の自分なのかわからないくらいに──。


「もっとぉっ♥♥ ケツマンコ掘ってくれぇッ♥♥」


 だらしなく舌を垂らし、涙を流しながら、彼はかつての自分の肉棒でよがり狂った。ガニ股に開いた足をがくがくと震わせながら尻を突き出し、淫靡な責めをねだる浅ましい雄の姿からは、彼が元刑務官であったことなど微塵も感じさせない。妻だけを愛し、家族を誰よりも大切にしてきた自分が男の──、しかもかつての自分の姿をした男のチンポで凌辱されるという背徳的行為に、彼は異様なまでに興奮せずにはいられなかった。

 腸壁越しに前立腺を刺激され、まごうことなき彼のモノとなったチンポがビクンと跳ねる。雌としての快感に目覚めさせられた彼の身体はその悦びに打ち震え、ところてんによって何度も透明の液体を噴き出していた。解れ始めの尻の穴は、ねだるようにキュウキュウと収縮し続け、極太の肉棒で犯されていることを喜んでいるかのようだ。激しいピストンで最奥を突かれるたびに、彼はアクメを繰り返した。


「お前のマンコは最高だ、青沼受刑囚!! 【白崎宗助】の血も肉も、この肌から流れ出る汗も、金玉の中で煮え滾るような精子も俺がもらったぞっ!!」


 【白崎宗助】はガツンと穴の最奥を穿つと、極太チンポから濃厚な精液を吐き出した。マグマのように熱い子種が腸壁に打ち付けられ、腹の中を満たしていく感覚。それと同時に【青沼彰平】もまた、耐え難いほどの快楽によって射精してしまっていた。勢いのいいザーメンがテーブルの上に放物線を描き、室内にむわっとした雄の臭いが充満していく。頭の中はチンポのことしか考えられず、身体は熱く火照ったままだ。

 ぼんやりとした意識の中、【白崎宗助】の口から妻が妊娠したという事実を告げられても、もはやなんの感情も湧かなかった。これからの彼に必要なのは、妻でも子供でなく、男のイチモツなのだから──。


「ふははっ!! んお゛っ♥ おほぉっ!! この身体はッ、ハアァ……最高だッ♥♥ デカい体も、ぶっといチンポも、男臭いこの汗の匂いもぉ……♥ 哀れなお前のことは、これからずっとこの刑務所で性処理に使ってやるからな、青沼受刑囚♥♥ 嫁と子供たちのことは責任をもって俺が面倒見てやるから、お前は安心してここで刑を全うしろっ♥♥」


 射精して萎えるどころか、ますます硬くなった肉棒がケツマンコを圧迫する感覚に、【青沼彰平】は嬉々として喘ぎ声を上げた。粘っこい白濁液が、ドロドロと彼の尻の谷間から太ももを伝って垂れ落ちていく。口内はフル勃起した所長のチンポで埋め尽くされ、彼は浅ましくもその臭いと味を貪っていた。


──もう何も考えられない。


 肉体を奪われ、家族を奪われ、ケツ穴を犯され、人生すべてを蹂躙された彼は考えるのを止め、欲望のおもむくままに腰を振り続ける。【白崎宗助】としての人生を捨て去った男は、喉奥までねじ込まれる怒張したペニスに舌を、そしてアナルにハメられたチンポに腸壁を絡ませながらジュポジュポと汚い音を立てると、悦びの声を上げて絶頂に達するのだった。


(了)

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Comments

黒竜Leo

皮を利用しお互いの身分を入れ替わって、凄く刺激なテーマです! その流れから考えると、元の黒野所長も中の人に変えられて戻れなくなったよね? 厳つい顔と巨体の持ち主、その中身はネカマっぽい人、その反差はそそります! 故に元所長の方も気になりますな。 それとイラストから見ると、皮は顔だけ脱ぎ取ることが可能だから、青沼たちはその気になったら色んな顔と体で遊べるんだよね! とても良いアイテムです!作り方も興味があります。

湯文字

まさかとは思ったが、所長の皮に入っているには女性という可能性も。

ムチユキ

元の黒野所長も受刑囚の誰かになって、刑に服していると思います。所長だったのにかわいそう! 笑 今の所長の中身が女性かもという発想はなかったです。それも良いですね! 青沼に言い寄る女性。でも青沼はゲイなので、彼女を冷たくあしらう。「そんなに俺に愛して欲しいなら、この皮を着て男になるんだな」と青沼に言われ、黒野所長の皮を着る女性──。

黒竜Leo

黒野所長(偽)がいっぱい異動要求を出して、色んなタイプのオス刑務官の体を受刑者と裏で売買する流れも美味しそう...

黒竜Leo

増々黒野所長の中の人に気になっていた。 自分の想像ならとても若くて、悪事をした青沼に妙に惚れて憧れて舎弟志願の人です。 そうなったらもし元の黒野所長が彼の皮を着させたら、若帰りになった様で性欲モリモリにおっさん心の若造になって......