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都内のとある小学校。 3年4組の担任・海東まゆみが結婚することになり、今日で学校を去ることになった。 子供たちから大人気だった海東先生。別れを惜しむ子供たちの発案で、”帰りの会”を使ってささやかなお別れ会が開かれることになったのだが、海東先生は一向に現れない。 「先生遅くね?」 「ちょっと誰か呼んでこいよ~」 クラスの中の雲行きが怪しくなる傍ら、窓の外からは眩しいくらいの陽の光が教室に注がれている。昼頃から降っていた夕立が過ぎ去ったようだ。 「ね、あれなに?」 クラスの一人が窓の外を指差して言う。 見ると、鉄棒のところになにか人形のようなものがくくりつけられている。 「あれ……人じゃない?」 子供たちの知らせを受けて、教員たちが校庭に走る教員たち。 ”それ”を見た瞬間、その体に戦慄が走った。 縄で鉄棒に括りつけられ、あられもないポーズを取らされている”それ”は人形ではなく、人間だった。 しかも、ただの人間ではなかった。 裸に剥かれ、胸元にナイフを突き立てられた”それ”は、今日子供たちに見送られながらこの学校を去るはずだった海東まゆみその人だった。 素敵な男性と結ばれ、これから幸せな人生を歩むはずだった彼女。 警察の調べによると手足に残った縄の跡には生活反応がなく、遺体は死後に鉄棒に括り付けられたものと推察された。 自らの秘部を晒すような屈辱的な格好を取らされた上、目立つところに飾られた遺体。まるで晒しものにするかのような悪趣味な犯行から、警察は怨恨あるいは異常者の犯行とみて捜査を進めているが、いまだ犯人は捕まっていない。

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