告知+α (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-03-19 10:48:36
Edited:
2021-03-19 10:49:37
Imported:
2021-09
Content
20日、0時から前々から告知してた支援者特典を出したいと思います。
原画値下げの話なんですが、勝手ながらで大変申し訳ありませんが
4月19日締め切りだったのを18日に変更させていただきました。
記事を3つぐらい一気に予約投稿させたので、その時間になったら通知がバンバンはいるかとおもいます…。うるさかったらすみません(;_;)
私は今から寝ます…( ˘ω˘ )
告知だけでは寂しいので
今日はちょくちょく書いてたアール×ヴァシル、ヴァシルの日記風小説をお見せしたいと思います。
語彙力がないので自信はありませんが…。
あらすじは「ヴァシルがもしもアールの使用人になったら?」というifルートです。なので本編とはあんまり関係はありません…。
中途半端なとこで止まってます…。
この話のヴァシルは20歳の大人ヴァシルですが、脳内は今とほぼ変わりません(?
↓
○月×日…
今日はオレの誕生日だ。里親であるミキスがオレのために誕生日のケーキを作ってきてくれた。
オレはミキスが作ってくれた可愛いケーキがうれしくて、つい尻尾を振ってしまった。
学校を卒業する年、オレは使用人コースへ入ったが目標であった主人を見つけることはできなかった。
ミキスはそんなオレを見て、毎日遊びに来ては励ましている。
今日はオレの誕生日なので、アールの屋敷に呼ばれ、ミキスとアールがお祝いをしてくれた。
テーブルの上には真っ赤なワインとステーキなどの豪華な食事が並ぶ。アールは毎日こんな食事をしているのだろうか…。
「ヴァシルの仕事先、アールの使用人になるのはいかがでしょう?」
ミキスがそんなことを言い出した。飲んでいたワインを思わず吹き出しそうになる。
「なっ、なっ、なにを…」
「使用人、募集中してるそうですよ?ね?アール」
とニコニコとアールの顔を見るミキス。
「ああ、私はいつでも歓迎するよ。興味があれば働きに来なさい。」
アールもクスクス笑っていた。2人とも冗談で言ってるのか、本気なのか…よくわからない。
*月×日
あれから、アールの元で働くことになった。行く宛もないし…使用人になれるのなら、それはそれでいいのかもしれないと思い、アールに頼んだ。
彼は快くOKをしてくれた。
制服はこれでいいか、と差し出されたのは可愛いフリルがついたメイド服だ。
「……。オレ、男なんだけど」
「君は何でも似合うのだから、メイドでもいいだろう?」
「似合うか、似合わないか、そういう問題じゃなくて…」
「主人の言うことが聞けないのか?」
それを言われたらお終いだ。渋々メイド服を手に取って着る。
裾が短めなのはアールの趣味なのかよくわからないけど…スースーする…。
「似合ってるよ」
ニコニコ面白そうに見つめてる。こっちは恥ずかしさで死にそうなのに…!
「今日は外掃除と部屋の掃除を頼むよ」と頭を優しく撫でられた。
撫でられるのは…悪くなかった、かな…。
…と、いうことで、外掃除と部屋の掃除をした。
○月、日
今日はアールの散歩について行った。
季節は春だ。桜並木がたくさん並んで、とても綺麗だった。
尻尾を揺らしながら歩いてると、アールも尻尾を揺らしていて…なんだか微笑ましく思った。
「どうかしたかい?」
「いや?別に…」
と、話を逸らした。
主人の前では敬語を使わなくてはならないが、アールに敬語なんて…恥ずかしくて使えない。
ミキスなら、毎日でも敬語を使っているのに…どうしてアールはミキスを召使いにしないのだろう、とふと疑問に思った。
「ヴァシル、桜がついてるよ」
「え、どこ…?」
「私が取ってあげるから…じっとしていなさい」
向き合ってアールがオレに近づく。
アールに顔を近づけられると少しだけドキッとした。アールは身長が高いし…顔を近づけるなんて滅多にないから…
「…ほら、取れた」
その言葉にハッとして目を見つめる。オレはどんな顔をしてただろう…?
アールは少し驚いた顔で見つめてきた。あのアールでも予想外な顔をオレはしていたのだろう。
頬を撫でられて、口元を触られる。他人に口元を触られることがないので、あまりの感覚に震えて腰が砕けそうだった。
…というか、本当に砕けた。
ヘナヘナと地面に座り込んでしまって、流石のアールも笑っていた。
「大丈夫かい?」
「だ、大丈夫じゃない!」
・月〆日
アールはオレの事どう思っているのか、わからなかった。
オレは落ち着かない様子でミキスと話した。
「えっ?僕がアールの事好きかどうか…?」
ミキスに質問してみると、ミキスは微笑んだ。
「昔は好きでしたけど〜…今はそうでもないですよ。」
「そ、そう…」
「ヴァシルはアールのことお好きなんですか?」
「えっ?!そ、そういう訳じゃ…」
「あなたは本当にわかりやすいですねぇ」
ミキスはにっこりと笑ったままだ。オレ自身はアールのこと好きなのか、わからない…。だって…。
ミキスとアールは相思相愛かもしれないから…。
「…僕はあなたがアールの事好きでも気にしませんよ。例え、アールがあなたのこと好きでも、僕は何も思いません…」
「そうなの…?」
「ええ。だから、安心してくださいね…」
優しく抱きしめたミキスは、いつもと変わらない。小さな頃から抱きしめられた感覚と同じだ。
きっとこれは建前ではなく、本心だと思った。
「で、でも、まだ好きと決まったわけじゃ。」
「あら、そうでしたか?」
ミキスはクスクス微笑んでいた。
▲月@日
今日は…だめだ、眠くて上手く字が書けない。
昨日の夜、ミキスと会ったあと夜にアールの部屋に呼ばれた。
「書類の整理整頓をしてほしい」
と、山積みになってる方を指さした。
夜に呼ばれたから、オレはてっきり…何かあるのかと思った。
…いや、特に期待はしてなかったけども。
アールはその間にせっせと書類に目を通してサインを入れていく。その書類はかなりの量だ。
書類の整理整頓が終わったら、「ご苦労様。もう寝ていいよ」とオレを見ずに一声かけた。
部屋を出た後、忙しそうなアールがどうしても頭から離れられず
ベッドで横になっていてもあのペンで書く音が頭に響いた。
寝たくても寝られず、気づけばキッチンにいた。
「アール」
「…まだ寝ていなかったのかい」
「…夜食、作ったんだけど」
アールはキョトンとしてから微笑んでいた。
「ありがとう。では、休憩するよ。君も側にいてくれるかい?」
「あなたが望むのなら…」
お夜食に用意したのはホットサンドとコーヒー。ホットサンドの中にはベーコンとチーズとケチャップ、バジルをトッピングしている。
一口、アールが食べるところをオレはじっと見つめていた。上品に食べるところは、昔から…なのだろうか?
「美味しい。」
「…そう、よかった…。」
オレはホッとして尻尾をパタパタ振ってしまった。
主人の前で尻尾をパタパタ振るのははしたない、とマナー講座で習ったことも忘れて。
それを見たアールは笑ってまた一口、食べていく。
アールも尻尾を同じように振っていた。
「そうだ、明日は一緒に料理をしよう。」
そんな提案を突然してきた。
「仕事は?大丈夫なの?」
「今日中に終わらせるさ。」
「そう…あまり無理はしないで、ほしい…」
頭をぽんぽんと優しく触る。…アールの手はオレの手よりも大きいから…すこし安心する。
「心配しているのかい?」
「し、主人のことを心配するのは、当たり前だよ」
「それもそうか…ありがとう、ヴァシル。…君は優しいね」
クスッと笑って頬にキスをする。オレは真っ赤になってすぐさま部屋に戻ってしまった。
布団の中で、先程キスされたことを思い返すとドキドキしてしまう。
挨拶のキスなのに!っていうか、ミキスにもされたことあるのに!
心が爆発しそう…。
○月×日
今日はアールの約束で料理を一緒にした。オムライスにスープ…キラキラで柔らかなレモン色をした卵の上には真っ赤なトマトソース…
完璧な形で全てが揃っていた。
アールはどうやらオムライスが得意なようだ。
でも、これは…
「ミキスが作るオムライスと同じ味がする…」
「あぁ。彼に料理を教えてあげたのは、この私だからね」
と笑っていた。
アールはミキスといつから出会っていたのかな。もし…アールとミキスが出会わなかったら…オレは親戚に捨てられた後、拾われることはなかったのだろうか。
ふと、考えてしまった。
主人との料理会は新鮮で楽しかった。
だんだん、アールと一緒に過ごす日も楽しくなってきた気がする。
※月=日
今日は雨だった。休みをもらったが、雨なら特に行くところもなく、部屋でゴロゴロしている。
アールは孤児院の様子を見に行ってしまった。
今の屋敷にはオレ1人だけで、お手伝いさんたちも皆んなおやすみだ。
ふと、アールの自室の掃除をしてあげようと思いアールの部屋に入ると
意外とアールの部屋は綺麗に片付いていた。…きっと、山積みになった仕事は終わらせたのだろう。
ベッドだけは少し乱れていたので直そうとシーツに手にかける。
ふわっとアールの匂いがする。アールはいつも全裸で寝ているので、余計にベッドに匂いが染み付いているのだろう。
シャンプーのような、香水のような…甘くて爽やかな香りがほのかに匂う。
…オレはその匂いが嫌いじゃなかった。
シーツの匂いを嗅ぎながら、抱きしめていた。
こんな姿をアールに見られたらとんでもない。きっと怒られるだろう。
しかし、この時のオレは早くアールが帰ってこないかな、なんて考えている。
「ヴァシル?」
「あ」
背後から声が聞こえたので、振り向くとそこにはアールの姿があった。
「なっ?!な、な…」
「ベッドの匂いを嗅いでいたのか」
「ち、ちが…」
「私が恋しかったのか?」
「そういうわけじゃ…」
アールが徐々に近づいてくると、心臓が早まる。
(ここまで…!多分続きます。)