好きなことで生きていく(お金の話) (Pixiv Fanbox)
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どうもこんにちは御宮内です。
今日はお金の話を自分の現状を絡めて色々書いていけたらなと思います
ある意味第二回御宮内株主総会ですね。
第一回はこちら→ https://whiteidentity.fanbox.cc/posts/791121
大分プライベートな話なので初手有料記事で行きます。
また、作家がお金の話をしてると幻滅するって方もいると思います
部数の話も出てきます。売れた本や逆に売れなかった本の話もするので
そういう方は閲覧非推奨です この記事は見ないことをお勧めします
(大事なことなので二度)
◯そもそも好きなことで生きていけているか?
同人って儲かるの?って話と合わせて答えることになりそうですが現実は厳しいものです
お絵かきのみで生活は出来てないですね。
残りの必要な生活費は日雇いや短期バイト等で…と言った感じになってます。
改めて質問に答えると儲からないと思います。一部が例外なだけ…。
◯御宮内の月収の話
2020年5月は70148円でした。
メロンブックスが56358円
DLsiteが5610円、FANZAが4400円、
そしてここPixivFanbox3780円です。
(販売手数料はメロン16354円、DLS3690円、FNZ3280円。マージン高い…)
なんだ、結構貰ってるじゃないかと逆に思った方もいるかもしれませんのでいくつか補足をしておきます。これはかなり好調なケースです。
この月は
1.新刊を出した(コミケ会場で買う人ももれなく全員メロンで買っている)
2.DL販売の品数を3つ追加した(二種の岸波本、単価の高い木曾合同)
この2つの要因が大きいです。
参考程度にその前の月である4月のメロンの支払報告書は5328円でした。
DLSiteは1本だけ売れ165円。Fanzaは0円。
つまり、新刊を出さない月は地獄の様に収入も下がります。
なんだか大変な世界に入ってしまったぞ。
◯5月頒布分の内訳
岸波:セントエルモ / 91部 (0) [0]
岸波:マリンスノゥ / 29部 (156) [180]
木曾がいたから / 0部 (40) [80]
僕の私の木曾合同 / 2部 (180) [186]
()内がメロンでの先月までの頒布数、[]が会場での頒布数です。
岸波の最初の本は異例の評価を貰っている印象です。
(セントエルモも後に続いて頑張ってほしい…)
これは決して木曾本のウケが悪かったと言うわけではないのですが、
木曾本はイベント会場での頒布数はじんわり伸びる一方でメロンブックスでの頒布は徐々に右肩下がりしていました。
とくに「傘の下で木曾は…」という本に至っては半年の委託期間で頒布数24部のみでした。
メロンブックスではどんな同人誌でも取り扱ってくれる訳ではなく1冊1冊出す度に審査があります。具体的な数字が公表されていないものなので私の体感になるのですが通販のみだと50部以上、店舗に本を置いてもらうには100部以上本を納品する必要があるとされています。
「傘の本」のようにその最低納品部数の更に半分しか捌けないとなると、お店側も本を置くスペースは限られているのでもっと売れる本を代わりに置こう、という話になり、”審査落ち”の可能性が出てきます。
お店に本を置いてもらうことを諦めてでも木曾本を続けるかどうかの選択に迫られました。
そして結果はご存知の通りです。
◯同人は短命である
作品は作家の資産になる。例えば病気になって一月ほど働けなくなっても本が売れ続ければ収入がぴたりと止まったりすることはない訳ですね
Youtubeとかも過去の動画がされ続ける限り収益になったりすると思います
一般企業に勤めてる方も傷病手当だったり休業手当がこれに相当するものがあります
私が描いてる艦これは七周年ということで大変息の長いジャンルなわけですがまわりのソシャゲ以外のアニメジャンルを見てみましょう。
2013年は...何がやってたかな…進撃の巨人…きんモザ...キルラキル…のんのんびより…
ラブライブ…Free…銀の匙…ゆゆ式…(チョイスで趣味がばれる図)
現役のジャンルも結構あるので微妙に伝わるかわかんないですが同人誌って本だから長期間在庫になっても大丈夫な感じすると思うんですが生鮮食品と変わらず賞味期限があると考えてます
社会現象を起こしたハルヒやけいおんでさえ二、三年で二次創作の熱は収束していきました
勿論好きな作家の作品は全部見たい!って人が買う場合もあるとは思いますがやはり流行り廃りが激しい …
という、エンタメ的な短命要素ともう一つ、出版業界的短命要素があります。
◯委託は大手以外は取扱期間が短い
皆さんがイベント以外で本を手にする機会を提供している委託販売業者(メロンブックスやとらのあななど)は一般的な書店と違い圧倒的に取扱期間が短いです。
「専売」と「併売」というものがありまして、要はメロンだけに限定して本を卸すか、メロンととらを掛け持ちで売るという違いです。
お店側からすれば売り上げになる同人誌などが独占できないのはデメリットなので他社と同時に卸す「併売」は委託販売の手数料のかけ率をあげたり(作家に入るお金が少なくなる)、店舗での取扱期間の短縮(専売は標準6か月、併売は3か月)などの対抗措置があります。
流石に三か月だけしかお店に置いてもらえないのはせっかく会場外で人目につく機会を増やしているのに勿体ないので弊サークルはしばらくメロンブックス専売なのです……。
以上二つの要素もあり、長期的に見ると同人は非常に売り出せる期間が短いしなものであると言えます
◯かと言ってトレンドが飛ぶように売れる時代でもない
Twitterで相互の作家さんに、らき☆すた一般向けで1000~1800部頒布してた人がいます。
大変失礼を承知で言わせて頂きたいんですがツイッターのフォロワー3000以下、Pixivのブクマは100前後、画力も数字相応の作家がイベントで四桁捌けるって自分はにわかに信じられません……。(決して嘘と決めつけているわけではなく単純な驚き、それだけガラリと時代が変わったんだなと思ってます。)
上のトレンドが売れる時代じゃなくなった、はここの時代と比較しての話です。
当時は同人誌は200円から300円で買えて、現在の会場標準500円で出す人は少なかったりしたようです。
個人的に大きく変わったと思うことはやはり新しいジャンルの参入ではないでしょうか
アイマスや東方は昔からありますけど、メディア展開は似てるのでここでは同様に考えます。艦これやFGO、グラブル、刀剣乱舞などのソシャゲ系
ニコニコ配信者、Vtuberなどの生ものジャンル系
アニメならば放送終了などで収束していくものが殆どだった同人界隈、息の長いコンテンツが覇権を取るように変わったのは周知の事実かと思われます
これは人によっては良いことです。そのジャンルを長く楽しめるから。
しかし一つのジャンルに多くのキャラクターが存在し、ジャンル自体の母数は多くなってますが細分化し過ぎて個々のキャラへの注目度が下がります。
ニコニコやピクシブが出来たくらいから何かしら創作する人は爆発的に増え同人イベントへの参加のハードルも大分下がりました。
アニメがたくさん制作、放映されても番組多過ぎて見られないなんて体験は誰でもあると思うんですが注目度が雲泥の差、売れない制作会社のアニメーターはどうなるのかはお分かりですね。
だから、覇権ジャンルで活動してるからと言っても現在はその余波、おこぼれでそこそこ売れるなんてことはないですね(これは島風本出して思った主観です)
○質と量
生産か宣伝か?新刊発行頻度、クオリティそしてどれだけ好きな事を描くか。その振り分け、バランスの話です
生活に余裕があれば当然好きな本を作りまくってクオリティや好きを突き詰めると思うんですが
今は、生きていく(生活資金を得る)事を優先にせざるを得ない段階なので好きなことだけじゃなくてある程度名前を広げるアプローチもしていかないといけないわけで……
twitter post: 1230468371243626496
生産=本作り、投稿=宣伝、どちらも大事です
去年は投稿に力を入れてpixivで言うと1年半でフォロワーは2169人増えました。
既に上半期過ぎてますが本を作ることを頑張りたいと思い5月新刊を出しました。
(正直仕事がなくてお金がなかったのもあるけど…)
◯withコロナ
こいつには本当に困らせられますね…。
絵でどこに影響出るんだって話なんですけど絵以外の仕事がまずいんですね
こういう働き方を取っている以上補償補填などはなくただ働けないだけで日々が過ぎてしまっています。
最初に述べた通り絵の収益の足りない分を外で働いて凌ぐスタイルがこの流行り病で崩壊し、一旦サークルの活動休止して立て直しする期間が必要になってくると思います。
休止するまでに絵の収入で基盤安定させたかったんですがこのままでは貯蓄の息切れが先……、現状それが関の山と言ったところですね……
活動の休止が現実的になってきたら改めてアナウンスします
こちらでの更新も厳しくなる以上支援を頂くわけにもいかないのでその際はとめて頂けたらと思います……。
◯高額コース「ショウシュウコース」の新設しました
twitter post: 1238768104580059137
改めて説明しますと現行支援のコースはLv1の「モンエナコース」、Lv2の「ギュウドンコース」の二種類があります。
「ショウシュウコース」は「招集」を目的とした支援コースで純粋にサークル参加費や交通費に充てる、もしくは出資者の希望するイベントに出展する為の援助ができます。
(コースの選択をする際希望のイベントがある場合はDMなどで一報ください)
参考程度にイベントの参加費用は現在、コミケだと10100円、コミティア6900円、例大祭8500円、神戸かわさき造船これくしょん5000円、砲雷撃戦は4000~5000円です。
当方愛知県住まいなので東京や大阪に行くと1、2万円かかってしまいますね
あるとき知り合いから「映画コース」作らないか?と提案されたことがあります。
「課金用」「ゲーム買う用」など他所では自分の娯楽の為のコースもあるみたいですが
自分としてはご支援いただいたものは全て作品でお返ししていく糧にしたいので
純粋にコースの名前に沿った創作に関連した用途で使用していきたいと考えてます。
◯反省と今後のアクションについて
この現状、結果を受けて今後どうするかなんですけれども
構図とか投稿イラストのキャラ選定とか細かい反省はあれど
今やっている方向性は変更せずこれからも頑張っていきたい、です
凄い抽象的で申し訳ないんですがもう頑張りますとしか言えない……
直近のUMP45や長月、アトランタは結構良い評価を頂けているので
投稿用のイラストもこの調子で行けたらなと思います
本づくりも同様。個人的には今年中もう2,3倍頒布できるように頑張りたいです
その数字まで登り詰めてやっとスタート地点だと思います
質と量の時の話と繋がりますが好きなものの中で色々手さぐりする、
自分の趣味と合っていてなおかつより魅力的にパフォーマンスを活かせるようなキャラなんかを岸波本を描きつつ模索していきたいと思っています。
◎告知
名港海域出撃開始 第四海域に出ます。
2020年08月09日(日)、ポートメッセなごや(名古屋国際展示場)
同人不毛の地名古屋のイベントの雰囲気を知る為参加してきます。
既刊と色紙だけ持っていきます。取り扱いが終わってて手に入らない本がある方は是非どうぞ。
神戸かわさき造船これくしょん7に出ます。
2020年08月16日(日)、神戸国際展示場
新刊も用意します。暁本予定です。
…以下本編下書き…
憲兵と戦う準備は出来ましたか?僕は出来てないです。
お楽しみに。
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といった感じで今回は以上になります。
閲覧ありがとうございました。何かあればご意見も気軽に送っていただけたらなと思います。
それでは失礼します。