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最近はAIが小説書いたり絵を描いたりと創作分野のAIが自分の目に入るようになってきましたが、一応自分も創作をやっている身なので少しそこら辺を考えてみました。



最初はほとんどの人が心配に思ってる「AIに仕事を取られる」について。


そもそもAIだろうが機械だろうが人間がやっていた仕事を別のやり方に置き換えるのは普通の事です、工場での作業やらなんやらとか。


でも実際はすべてAIが機械に仕事を取られているか、全然そんなことはないと思います、機械が単純作業に使われ始めてから大分経ちますが求人を見ても作業スタッフやらパートやら今もいっぱいあります。


AIや機械に仕事を全て取られる状況ってのは、世界全てが均一に成長してて初めて成り立つものだと思います。実際は国ごとに状況も全て違いますし国の中でも場所によって差が生まれているので、まぁ要するに金ないとこは機械もAIも入れらんないよねってことです。


最近は自動のレジとかもありますけどそれでも人の手がいるし、仮に自動レジでバイトクビになってもそんなの導入してないとこで働きゃいいだけですし。


AIや機械に仕事を全て取られる状況はそうですね、銀河規模で国が形成されて地球と言う惑星が県レベルに置き換わった場合ですか。実際はそんなことありえないですし少なくとも今後100万年は無いでしょう。自分も読んでる人も生きてないので大丈夫です。




ここから創作AIについて考えてきますが、まずはどの分野が取って代わられるかを考えます。


自分としては、「実写系の背景」と「それ系統のコンセプトアート」は一番AIがやりやすそうな分野だと思います。


ま考えてみれば当然ですよね、学習素材は街の写真見ればいいですしグーグルマップ歩かせればアホほど学習できると思います。


コンセプトアートは、大事なのはコンセプトの外枠と雰囲気確認ですのでAIの絵にありがちな違和感もマイナス点になりません。もう一つ大事なのは枚数です、それこそAIの得意分野ですね。



つまりAIが得意なのは、学習が容易な分野と細かい部分を人間が解釈してくれる分野ってことです、自分が知ってる創作AIに限っては


コンセプトアートについては凄い出来ですよね、出力に何分かかるかは分からないんですけどもしこれが1分とか30秒で出来たら人の手で描く必要はないっすね、出力されたAIコンセプトアートを見て気に入った物を改めて人の手で何枚か描くってのが現実的ですか。既にやってるかもね。




ここで少しずつ何がAIに取って代わられないかが見えてきます。


兎にも角にも2次元キャラクターの出力は厳しいでしょう、勿論それのAIもあります。


Waifu labsっていうAIがあるんですけど、これもまた結構な精度でキャラを出力してくれますがまず致命的なのは基本的に胸から上のバストアップしか今は出力できないってところです。


細かい部分を見る側が解釈する分野が創作AIが得意だと上に書きましたがまさにその通りですね、顔以外は自分で想像してくれって感じです。


顔以外、例えば手を出力するってなったとき中々グロくなります。その時点で実用までめちゃくちゃかかると思いますし、てか研究進むのかな。


正直バストアップならAIに運を任せて出力するより描いたほうが早いし、バストアップだけ量産されても絵を描く以上動きが大事ですのでやっぱ描いたほうが早いし確実です。



背景についても同じような事が言えます、実写の背景はAIの得意分野ですが2次元の背景は別です。


ベタ塗りの絵を実写の背景に置き換えるのはよくありますがその逆は見たことがないですし。


ア・メリカさんの絵は知ってるでしょうか、主線なしのクレヨンタッチなイラストを描かれる方ですがこの絵をAIが描く未来が来るのかなと、俺が生きてるうちは来ないですよ多分


このように2次元関係の絵はAIがそもそも不得意なのでAIに創作を取られるってのは多分ないです。


実写ベースの背景については、写真を下敷きに2次元に置き換えるAIがあるのでそこは後々置き換えられるかもしれません、これについては最後に話します。


あとは小物とかなんたらとかもあるけどそこは端折ります。



ここまでAIの得意不得意と取って代わられそうな分野をまとめましたが、もしそうなっても全部取られるわけがないので大丈夫です。




次にまとめるのが、その上で自分らがすることなんですけど


気になるツイートがあって、この文もそれを元に書き始めた訳ですが


「小説AIが小説を量産して作品が埋もれ合うのでは」っていう内容なんですけど、これはほんのちょっとだけありそうだなーって思ったわけです


というよりも作品が埋もれるってのは既に起こってますよね、AIじゃなくてもSNS上で小説も絵も既に埋もれている状態ですし


人の手で作られてる今は別に、逆に良いと思うんですよ。いろんな人に機会が与えられるわけですし、そのおかげで自分も皆さんに見てもらえています


ただAIが量産したものは、ねぇ。それに埋もれてる作品探すのもめんどくさくなっちゃいますよ。


正直これに関しては9割9分杞憂だとは思います。ですが、もしもそうなったらと言う場合の対処法と言うかなんというか


もし個人での創作関係でがっつり活動する、金銭を得るならなるべく早く自分専用のサイトを持つのが必須になるでしょう。


FANBOXもその一つですしファンティア等のパトロンサイトやブログサイト、昔から活動をしてる人は持ってると思いますが、最近活動し始め持っていない人や持っていても更新を止めてしまってる人は改めてこういう場を持つ時期なのかなと


今はツイッターかピグシブで投稿してる人がほとんどですが、もしも上に書いたことが起こって作品が常に今以上埋もれる状況になった場合、その人の作品を絶対に見れる場ってのが昔以上に重要になるはずです。


今はいい時代なので無料ですぐに始めれますし、仮にAI作品で埋め尽くされたとしても今までの活動にブログでの発信を加えればいいだけですし、そんな悲観することもないと思います。




最後はそもそもAIは何の為に作られているのか


創作に関しては人手不足でAIの手も借りたい状況なので研究されてます。写真から2次元の背景を作るAIも背景の描き手不足から研究されてます。別に背景描ける人間が沢山いればAIに頼る必要性もないんですよ。


大概こんな理由です、それが人手不足なのか時間かお金不足なのかは場所に寄りますけどね。


結局今のAIは「労働力」以上にならないんです。マトリックスやらターミネーターやらアイロボットもそうでしたっけ、AIが反乱してうんたらかんたら。まぁ労働力である以上はそんなことありえないでしょう、AIの労働の過程で事故が起こったりはしますけど。先日はAIのチェスロボットが子供の指を折ったという記事がありましたがそれも同じです。


つまりAIが労働力である以上ほとんどがAIでそのまま出力した物=創作物とは繋がらないんです。AIで創作するにはあくまでAIを過程として使い結果を自分で作らないと成り立たないと考えてます。


「小説AIが小説を量産して作品が埋もれ合うのでは」と書いていた方はAmazonの半自動生成の画像使いまわしを引き合いに出していました。


まぁ自分はそれ初めて知ったんですけど、上に書いたようにAIは労働力ですので


AIだけを使った創作と上のamazonの例を表にすると






自分はこんな感じで考えてます。目的や分野によってどこでAIが私たちの目に入るか入らないか変わりますし、AIだけを用いた創作は完成度的にも利益が生まれにくいため一概にamazonのように乱立するとは限りません。


創作に関する利益は金銭もそうですがいいねなどの評価も含まれます。


過程「だけ」を「ハイっ!」って渡されたところでね、そんな虫のいい話はほとんどないですよ。


本来ある流れはこんな感じです



労働力自体は結果にならないのである時期は埋もれるかもしれませんが、利益が得られない状況が続けば自然に減っていくでしょう。





こんな感じで創作に関するAIの自分まとめでした。


調べる過程でAIを使っている人が共通して「AIはあくまでツール」と言ってます。


自分もそういったAIは試したことありますし、その分野の知識がある程度ある人だったり実際に使ったことがある人は分かると思いますが、かなり扱いが難しいんですよ。


AIに仕事が取られると思ってる人は一回使ってみてください、「こーれ取られるかなー?」って思うんで


コンセプトアートについてはけっこう凄いクオリティですけど、でも多分あれそのものは商品として成り立つかな多分手を加えなきゃいけなきゃだし。あれも工程の一つなだけだと思います。






てかここまで書いておいてなんですけど、多分AIってケモ娘描けないでしょ。


自分の本棚の漫画の表紙とかズラーっと見て欲しいんですけど、いやAI描けないっしょこれ。


背景もコンセプトアートもビジュアルアートも目を通したらこれをAIが描く未来が見えないわって自分はなる。


作業過程にAIが加わるだけで仕事取られるというのは、絵に関してはそんなに無いんじゃないか。


AIにデレデレBBちゃんが描けるとも思わないし、色々それっぽくまとめたけどAIに仕事取られるとかAIだけで作った作品が溢れまくるはほぼないってこと。作品がいっぱいあっても気合入れて描いてる作品って何だかんだサムネ目立つし。



結論は、余計な心配しないで創作しようでした。おわり




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Comments

Anonymous

とても面白い話でした! クリエイターは自身の作品公開の場を持つべきという主張は納得できます。AIによって高品質な作品が民主化されつつある今、クリエイターは現在の立ち位置を考え直す必要があるのかもしれませんね。 ところで、今話題となっているNovelAIはかなり性能の高いものとなっていて、従来では達成できなかったような、「人間の性癖を満たす」というところまで来ていると感じます。 このNovelAIの出現によってクリエイターたちの立場はどうなるのか、またクリエイターはこのAIとどう付き合っていくべきかが気になるところです。 個人的には「何を表現したいか」の多様性・差別化が今後カギになってくると感じています。例えば、メジャーなジャンルで絵を描くとしても、大体のイラストはクオリティという面においてはAIに負けてしまうことになるでしょう。みんなが知っていてクオリティの高い絵はもうAIという工場に量産されてしまい「つまらない絵」になってしまうんだと思います、なぜならばみんなが大好きなクオリティの高い絵はデータが沢山集まっているからです(もちろんそれをメンテナンスするクリエイターはやはり必要そうですが)。そこに自分なりの表現したいもの、言ってしまえばお店の「味」ですね、絵で例えるならば顔のバランス、目の書き込み、髪の線の細かさ、使用する色の組み合わせ、線は何色で色トレスするのかorしないのかなど自分なりの要素を組み合わせていけば、やがてそれは自分のお店でしか提供できないものとなります。その情報の組み合わせの緻密さは、大量のデータをパターン認識するだけのAIでは真似できないものであると感じます。あとは自分の作品に大衆の共感・注意をひきつけられれば、クリエイターはまだまだAIに負けることはないと思います。そういう意味では、絵は無限の可能性を秘めていると改めて感じます。 ここまでの話は、白土さんの言う「AIは労働力以上にならない」という主張と根本的には一緒だと思います。 あとはTwitterで見たものだと、生成された画像にはストーリー性が不足しているので、その不足を補う作家が高まるという意見が面白かったです!

Anonymous

最後、作家の重要性ですね、脱字失礼しました。

Anonymous

白土さんの考察系の記事、めちゃくちゃ好きなのですが、今回は特に納得させられた部分があって、思わず自分が思ってたことをクソ長文で送ってしまいました!すみません